マンガ「のだめカンタービレ」では、落ちこぼれながら天才的なピアノの才能を持つ音大生“のだめ”こと野田恵と、同じ大学に通うエリート音大生・千秋真一を中心とした物語が展開。同作はテレビドラマ化、映画化、テレビアニメ化されており、初のミュージカル版となる今回は、
劇中では、演奏シーンがさまざまな演出で舞台上に描かれる。のだめと千秋がモーツァルト「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448」を連弾する序盤のシーンでは、2台のピアノを乗せた盆が回転する後ろに、五線譜の上を軽やかに舞う音符の映像が映し出されることで、千秋がのだめとの演奏に心を動かされたことが示された。
のだめがコンクールでピアノを演奏する場面では、三浦や
ステージには、「のだめカンタービレ」のマスコットであるマングースの着ぐるみや、作中に登場する架空のアニメ「プリごろ太」のキャラクターたちも登場。またドラマ「のだめカンタービレ」の主題曲だった、ベートーヴェン「交響曲第7番」の旋律を取り入れた劇中歌も聴くことができる。
今作が初舞台となる上野は「のだめカンタービレ」のドラマや映画そのままに、元気いっぱいに踊る様子や「ぎゃぼー!!」というおなじみの口癖で、マイペースで自由奔放なのだめ像を体現。また上野は語りかけるような自然な歌声から、のだめが千秋を思う気持ちを繊細に表した。力強い歌唱を聞かせる三浦は、ピンと背筋を伸ばしてタクトを振るう立ち姿で、エリートの“千秋先輩”を描き出す。その一方で三浦は、“俺様”を自称する千秋が怒り狂いながらのだめの部屋を掃除したり、女好きの指揮者フランツ・フォン・シュトレーゼマン(
竹中はドラマ版や映画版でシュトレーゼマン役を務め、今回も同役を演じる。竹中はビブラートが効いた歌声や、大仰な身振り手振りを交えた演技で、劇場を笑いで包む。また映画版に出演した
上演時間は休憩を含む約3時間。東京公演は10月29日まで行われ、その後、11月3・4日に長野・サントミューゼ 上田市交流文化芸術センターでも上演される。なお10月29日13:30開演回の様子はuP!!!でライブ配信され、8日23:59までアーカイブ視聴が可能となる。
ミュージカル「のだめカンタービレ」
2023年10月3日(火)~29日(日)
東京都 シアタークリエ
2023年11月3日(金・祝)・4日(土)
長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター
原作:
脚本:
作詞・演出:上田一豪
音楽:和田唱(
クラシック音楽監修:茂木大輔
キャスト
野田恵:
千秋真一:
峰龍太郎:
三木清良:
奥山真澄:
黒木泰則:
江藤耕造:
フランツ・フォン・シュトレーゼマン(ミルヒ・ホルスタイン):
アンサンブル:石井千賀、尾崎豪、
プリリン:寺戸花、長峰くみ
ごろ太:かずき、高橋翔大
カズオ:緒方朗響、松本海晴
※高橋翔大の「高」ははしご高が正式表記。
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茂木大輔 @mogimogimogigi
【公演レポート】「交響曲第7番」が響く!上野樹里・三浦宏規らのミュージカル「のだめカンタービレ」開幕(舞台写真あり) https://t.co/anRn4tmzHL
指揮姿、あのまま本当に指揮できます。素晴らしい。