“ぼっち～ず”が妄想を具現化！結束バンドが劇場揺らす、舞台「ぼっち・ざ・ろっく」開幕

THEATER MILANO-Zaオープニングシリーズ「LIVE STAGE『ぼっち・ざ・ろっく！』」が、昨日8月11日に東京・THEATER MILANO-Zaで開幕した。

「ぼっち・ざ・ろっく！」は、2018年から「まんがタイムきららMAX」（芳文社）で連載されている、はまじあき原作の4コママンガ。今回は、同作とテレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく！」をもとにした舞台版となる。脚本・演出を手がけるのは、悪い芝居の山崎彬。

主人公は、話し始めるとき必ず「あっ」と言ってしまうほど人見知りで陰キャの高校生、“ぼっちちゃん”こと後藤ひとり（守乃まも）。彼女は自分でも輝けそうなバンド活動に憧れギターを始めるが、友達がいなかったため1人で毎日6時間ギターを弾く中学時代を過ごす。友達が1人もできないまま高校生になったぼっちちゃんだったが、あるときバンド・結束バンドのメンバーになり……。

引っ込み思案なぼっちちゃんは、妄想の世界に入り込みがちな人物。本作にはそんな彼女のイマジナリーフレンド集団“ぼっち～ず”が登場し、奇妙なダンスや群読で妄想を舞台の上に具現化して観客の笑いを誘った。

劇中では、キャストによる生演奏、生歌唱を交えて物語が展開する。守乃は、他人とのコミュニケーションが苦手で少し挙動不審なぼっちちゃん像を、ひきつった笑顔やガクガクと震えるヒザで体現。その一方、演奏シーンでの守乃はキレのあるギター演奏を聴かせ、会場を盛り上げた。

結束バンドのドラム・伊地知虹夏役の大竹美希は、明るい笑顔で頼れるリーダーの虹夏像を立ち上げる。小山内花凜は、一見クールだが実はとぼけた一面を持つベースの山田リョウを、真顔でコミカルに演じた。また大森未来衣は、“キターン”と輝く笑顔とパワフルな歌声で、陽キャのギターボーカル・喜多郁代役の明るいキャラクターを表現した。

劇中では、酒好きのベーシスト・廣井きくり（月川玲）とぼっちちゃんによる路上ライブが再現されるほか、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく！」にも登場した「ギターと孤独と蒼い惑星」「あのバンド」「青春コンプレックス」といった楽曲が結束バンドにより生演奏される。劇場が揺れるほどの熱いライブを、ぜひ客席で体感してみては。

上演時間は約2時間30分。公演は8月20日までとなり、11日18:00開演回、20日12:00開演回と17:00開演回では配信も行われる。詳細は公式サイトで確認しよう。また本作のBlu-ray / DVDが来年2月28日に発売される。

なおステージナタリーでは、「LIVE STAGE『ぼっち・ざ・ろっく！』」の特集を展開中。結束バンドのメンバーを演じるキャスト4名と脚本・演出の山崎による座談会のほか、音楽監督の楠瀬拓哉、音楽コーディネートのKubotyによるコメントを掲載している。