KPR／開幕ペナントレース、6年ぶりの新作で日本人の“トイレの美学”掘り下げる

KPR／開幕ペナントレース「HAMLET | TOILET」が9月6日から17日まで、東京・こまばアゴラ劇場で上演される。

村井雄が作・演出を手がける「HAMLET | TOILET」は、KPR／開幕ペナントレースによる6年ぶりの新作公演。今回は“日本人の排泄行為への執着”をテーマに、温水洗浄便座の普及率が高い日本人の“用を足すこと”に対する美学を掘り下げる。

出演者には、高崎拓郎、G.K.Masayuki、Wキャストで大森智治と松尾祐樹が名を連ねる。村井は作品について「厠に閉じ籠り、扉の音が鳴り響くことに怯えていた。邪魔をするな。ぶつぶつと言葉を排泄し、壁に書き散らし、右を見よ、左を見よ、後を見よ、前を見よ、と己に振り回された果てにただ独りであることを識ったのだ。──此処が世界だ──。ならば世界の扉を叩いたのは誰だ。『内に誰か居るのか』或いは『外に誰か居るのか』。分からない。排泄された言葉が行方を失い、彷徨い続け、言葉、言葉、言葉、と世界の涯てへと連なるとき、沈黙に至るその言葉はいったい俺に何を語るというのだ」と演出ノートをつづっている。

上演時間は約1時間15分。東京公演のあと、9月に兵庫・ワークピア日高、来年1月にアメリカ・ニューヨークのJapan Society、Performance Spaces for the 21st Centuryでも上演予定だ。東京公演のチケットは明日7月27日12:00に発売。