W主演の馬場良馬・安里勇哉による史実に基づいた人間ドラマ「1993」幕開け

馬場良馬と安里勇哉がW主演を務める舞台「1993-The Bang Bang Club-」が、本日7月21日に東京・俳優座劇場で開幕。これに先駆け、昨日20日に舞台挨拶とゲネプロが行われた。

脚本を鈴木智晴、演出を扇田賢が手がける本作は、1990年代初頭の南アフリカで活動した戦場カメラマンのノンフィクションをモチーフにした作品。劇中では、1994年にピュリツァー賞を受賞したフォトジャーナリスト、ケビン・カーター（馬場）と、その仲間たちで結成されたバンバン・クラブの姿が描かれる。「ニューヨーク・タイムズ」の編集者、ピーター・マクラウド（安里）は、彼らを取材するために南アフリカへ飛ぶが……。

舞台挨拶で、馬場は「本作では、今回僕が演じるケビン・カーターが30年前に撮り、世界中で物議を醸した『ハゲワシと少女』という写真にまつわる物語が展開します。観に来てくださるお客様には、この作品を通じて、こんなことが30年前にあったのだということを知っていただき、生きていく糧にしていただけたら」と述べた。安里は「毎公演ごとに、新鮮な気持ちで『実際にこういう人がいたんだ』ということをしっかりと伝えたい。この作品を観に来てくださる皆さんと一緒に、ケビン・カーターという人物を知っていけたらと思います」とコメント。

扇田は「『1993 -Bang Bang Club-』がいよいよ開幕いたします。キャストのみんなと話し合って物語を深めてまいりました。30年前の史実に基づいた作品ですが、現在を生きる私たちにも響くさまざまな社会問題を孕んでいます。この物語がお客様の目に、心にどう映るのかとても楽しみです。21世紀直前の世界を死に物狂いで生きた人間たちの重厚なドラマをお楽しみいただければ」と思いを語った。上演時間は約1時間45分で、公演は7月30日まで。