男女をテーマにした短編2作品、avenir'e「大人の付き合い」「紙風船」

avenir'e 2nd create「大人の付き合い」「紙風船」が、6月17日から7月4日まで東京・新宿眼科画廊 スペース地下で上演される。

avenir'eは、“日本独自のドラマトゥルク”を作り、4C（Community、Collaboration、Creativity、Celebrity）を遵守しながら創作を行う団体。今回の公演では、池内風脚本による「大人の付き合い」と岸田國士脚本による「紙風船」、いずれも男女をテーマにした2つの短編が上演される。ドラマトゥルクを池内、ディレクターを須賀真之と平井寛人、メインディレクターを大原研二が担当。「大人の付き合い」にはWキャストで出演する家入健都と谷川大吾、そして三浦葵が登場し、「紙風船」には江藤みなみと高橋龍児が出演する。

本公演では、アフタートーク、トークセッション、レセプションなどが行われるほか、応援上演回も予定されている。

avenir'eコメント

人生におけるちょっとした選択も、それに伴う期待よりリスクに対する不安の方が大きくなってしまっています。

「大人の付き合い」は一年に一回ホテルで関係を持つ男女が行為後、付き合うか付き合わないかを問答する会話劇で、現代を生きる男女が経済的事情から関係を発展させる一歩を踏み出せずにいる姿が描かれています。

しかし、大正末期である岸田國士の「紙風船」にも同じように、夫婦の関係を発展させられずにいる若夫婦が描かれていて、離れた二つの時代に共通する男女の葛藤を通して私たちが今踏み出したい一歩のきっかけになることを目指したいと思います。

本公演では「応援上演」の回も導入。上演中に客席から舞台上に紙風船を投げ込め、観客という外の存在が登場人物に影響する上演を通じて、周りの人々や、コミュニティや、社会が背中を押してくれる、押すことができるそんな世界を体感してもらうことも目指しています。