本公演は、ビジネスマンを描く過去作の中から3作品を、“経済戦争”を軸に回替わりで上演するもの。上演作には「ざくろのような」、「焔~ほむら~」、そして短編「つながるような」がラインナップされた。
「ざくろのような」は2015年に初演された作品。トップエンジニアの野間に中国企業からヘッドハンティングの声がかかるが、会社は生き残りをかけて野間にある開発を依頼し……。「つながるような」は、「ざくろのような」のスピンオフドラマ。2020年に初演された本作では、新型コロナウイルス感染拡大後の世の中が描かれ、中国で暮らす野間夫婦が登場する。「焔」は2018年に初演された作品。電気自動車の開発に社運を賭けるイチバ自動車は、グローバルでの開発競争激化を背景に、下請け会社のカワマツエナジーに高性能のバッテリー開発を依頼する。厳しい要求を受けたカワマツ真野は……。
脚本・演出を手がける
「ざくろのような」には
中村ノブアキ コメント
本公演はJACROWの代名詞ともなった「ビジネス劇」の初期作品である「ざくろのような」(初演2015年 / 再演2019年 ※鶴屋南北戯曲賞ノミネート / テアトロ新人戯曲賞受賞)と「焔~ほむら~」(初演2018年 ※劇作家協会新人戯曲賞最終候補)、そしてコロナ禍の最中に無観客で上演した20分の短編作品「つながるような」(初演2020年)の3作を“経済戦争”というテーマで再構築、同時上演を行う試みです。
バブルが弾け、グローバル化の波に劣勢に立たされ、昭和の働き方は「働き方改革」の名の下に一蹴され、追い討ちをかけるように感染症が猛威を振るう……しかし、どんなに環境が変わっても経済の本質は戦いに他なりません。
3作ともに描いているのは、“経済戦争”という大きな荒波に飲み込まれながらも会社で働くひとりひとりの戦う姿です。それは喜劇にも悲劇にも見えて。そんな彼らの姿を通して、私たちは改めて世の中に「会社とは」「働くとは」を問いかけたい。
岸田政権が掲げる経済安全保障に関わる議論が始まった今だからこそ。
JACROW #33「経済3篇」
2023年6月8日(木)~18日(日)
東京都 新宿シアタートップス
2023年7月8日(土)・9日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
脚本・演出:
「ざくろのような」
出演:
「焔~ほむら~」
出演:小平伸一郎、狩野和馬、宮越麻里杏、谷仲恵輔、芦原健介、江口逢、佐藤貴也 / 堤千穂、菅野貴夫、津田修平
「つながるような」
出演:小平伸一郎、福田真夕
※「焔~ほむら~」の上演は東京公演のみ。
芦原健介(Kensuke Ashihara) @ashi_ken
ステージナタリーさんに、私が出演しますJACROW『#経済3篇』の記事が載っております!!
6/8より新宿シアタートップスにて!!
面白いのでみんな見に来てください!!
よろしくお願い致しますー!! https://t.co/Vx1FqPwxLY