野田秀樹が「A Night At The Kabuki」海外公演を報告

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昨日11月4日に東京・東京芸術劇場内のカフェで、野田秀樹がNODA・MAP「A Night At The Kabuki」の海外公演報告会を行った。

野田秀樹

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「A Night At The Kabuki」は、日本では「『Q』:A Night At The Kabuki Inspired by A Night At The Opera」のタイトルで2019年に初演され、今年8月から9月にかけて東京・東京芸術劇場、10月に大阪・新歌舞伎座で上演。さらに9月にイギリス・ロンドン、10月に台湾・台北でも上演された。

今回の海外ツアーを振り返って、野田は「ロンドン公演が始まる前はどういう反応があるかと思っていましたが、冒頭の竹中直人さんのセリフで信じられないくらい沸いて(笑)。台湾公演でもそう感じましたが、字幕の力が大きかったと思います。また、マンガやアニメが世界中の若い人に受け入れられるようになったことで、『赤鬼』で初めて海外公演を行ったときよりも、私の作品の感覚が受け入れられやすくなったようにも思います」と手応えを語った。

ロンドンで12編の劇評が出たことについては「シビアな劇評が出ると思っていたのですが(笑)、そういったものは1つもなく驚きました。内容的には、私が1980年代に日本で言われていたようなことに近く、フィジカル面のことであるとか、日本の役者のクオリティの高さなどが褒められました。また本作ではQUEENの楽曲を使っていますが、いわゆるミュージカルのような使い方ではなく、でもバックグランドでもないような使い方だったのが……僕にとっては劇団の時代からやっていることですが……今回のツアーでは新しく受け止められたようです」と話す。

さらに、本作が「ロミオとジュリエット」をモチーフに、“戦い”について描かれたものである点について、「3年前に比べて、日本でもイギリスでも台湾でも非常に生々しいものとして受け入れられたと思います。今の世界に対して非常にストライクな芝居だと言われましたね」と話した。

セリフを用いない、紙飛行機を使ったシーンやスローモーションでの演技については「美しいものとして評価されましたね」と野田。インタビューでは「どういうメソッドで創作しているのか」とか「シーツを使う演出は、専門のパフォーマーが演じているのか」といった質問があったと言い、海外の観客が驚きを持って作品を受け止めたことが伝えられた。

最後に野田は「先立つものの問題は常にくっついてくる」と厳しい表情を見せつつも、海外公演への変わらぬ意欲を語り、報告会は終了となった。

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東京芸術劇場 @geigeki_info

【会見レポート】野田秀樹芸術監督が「A Night At The Kabuki」海外公演を報告 https://t.co/qh7e7vDU7I

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