「MUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』」は韓国のクリエイター、チュ・ジョンファの作品。劇中では、天才音楽家ベートーベンの“隠された物語”が描かれる。日本初演となる本公演では、訳詞を
取材会には河原、中村のほか、
マリー役の木下は「マリーの中で一貫しているものを探す稽古場でした。過去に何かを諦めたことがあるからこそ、今は決して諦めない人になったのだろうなと」と役柄を分析。また普段、公演中に少食になりがちだと話し、「今回は舞台稽古中のお弁当を毎回完食しています(笑)。それくらいパワーを使う作品です」とエピソードを披露した。
木下は中村と、ディズニー実写映画「アラジン」プレミアム吹替版で声優として共演した経験を持つ。中村の印象を尋ねられた木下は「ものすごく視野が広い先輩。『今何を考えているんだろう』と、稽古場で常に観察させてもらいました。(中村の)演技を観ていると『すごいなあ』だけでなく『悔しい、私もがんばろう』と思える。引っ張り上げてもらえるような感覚があります」とリスペクトを語る。これを聞いた中村は「良い子でしょう?」と木下を示しながらほほ笑み、報道陣を和ませた。
“もう一人のルードヴィヒ”を演じる福士は「音楽にすべてをかけてきた人の“年輪”を表現できたら。ベートーベンの書いた曲を改めて聴いて、音楽の強さを感じています。その力をいただいて、魂を持って演じ切りたい」と意気込む。上演に向けては「今回お客様には、覚悟を持って来ていただければうれしい。舞台のエネルギーがお客様に届けば、多少疲れたり頭を使ったりするかも(笑)。だから『観るぞ!』という気持ちを持って観劇してもらえたら」と呼びかけた。
河原は、これまでにもタッグを組んだことがある中村について、「倫也とは長い付き合いですが、彼は良い意味で変わらない」「僕は倫也と仕事をするときは『圧倒的にすごいものを作る』と決めているし、倫也もそう思ってくれていると思う」とコメント。また本作について河原は「大変な手応えと熱量の作品」と話し、日本初演版としてオリジナル要素を取り入れたことを明かしながら、「この作品、ハイライトしかないんです。おかしいでしょ!(笑) 劇的な瞬間が続くので、楽しんでもらえると思います」と観客にメッセージを送った。
最後に中村が上演に向けてあいさつした。中村は「気付けばあっという間に終わって、ボーッとしながら帰る舞台になるかも。誠治くんも言っていましたが、ぜひ『観るぞ!』と思いながら何かを浴びてほしいです」と、取材会を締めくくった。
東京公演は11月13日まで。本作はその後、16日から21日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、25・26日に石川・北國新聞赤羽ホール、29・30日に宮城・電力ホールでも上演される。
「MUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』」
2022年10月29日(土)~11月13日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス
2022年11月16日(水)~21日(月)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2022年11月25日(金)・26日(土)
石川県 北國新聞赤羽ホール
2022年11月29日(火)・30日(水)
宮城県 電力ホール
ORIGINAL PRODUCTION BY ORCHARD MUSICAL COMPANY
MUSIC BY SOO HYUN HUH
BOOK BY JUNG HWA CHOO
上演台本・演出:
訳詞:
出演:
関連記事
中村倫也のほかの記事
リンク
dan-3 @dansan333
【会見レポート】ミュージカル「ルードヴィヒ」開幕に中村倫也「観るぞ!と思って浴びてほしい」 https://t.co/G5bVaaKlmd