真風涼帆演じるコブラらがエネルギー届ける、宝塚歌劇宙組の「HiGH&LOW」前日譚が東京へ

宝塚歌劇宙組「TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』」「ファッシーノ・モストラーレ『Capricciosa!!（カプリチョーザ）』-心のままに-」が、兵庫・宝塚大劇場公演を経て明日10月15日に東京・東京宝塚劇場で開幕。これに先駆け本日14日に通し舞台稽古が行われた。

「HiGH&LOW」は、LDH JAPANの総合エンタテインメントプロジェクト。「TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』」では、テレビドラマや映画シリーズなどで知られる同タイトルの前日譚が、野口幸作のオリジナル脚本・演出で描かれる。

舞台は、かつてムゲンという伝説のチームが支配していた地域。ムゲンが突然解散してから数カ月後、そこでは山王連合会、White Rascals、RUDE BOYS、鬼邪高校、達磨一家などのチームによる抗争が絶えなかった。あるとき山王連合会のリーダー・コブラの前に、1人の女性が現れる。恋に落ちた2人だったが、彼らには抗えない運命が待っていて……。

真風はコブラを一本筋が通った人物として立ち上げる。何かを守るときにしか拳を振るわないというコブラなりの正義を、真風はまっすぐな演技で具現化した。また潤花演じるカナは、コブラの小学校時代の幼なじみ。潤は力強い歌声を響かせ、病気で余命いくばくもないカナが“死ぬまでにやりたいことリスト”の内容を実現させていくさまを生き生きと演じた。

芹香斗亜演じるWhite RascalsのROCKYは、サングラスに白ずくめの衣裳、両手に赤い手袋をはめてステッキを持ち、左手首に手錠をぶら下げているといういでたち。芹香は女性を守ろうとするロッキーを、ミステリアスだが情の深さがにじむ人物として描き出した。

RUDE BOYS・スモーキーを演じる桜木みなとは、シャープでキレのあるダンスとアクロバティックな動きで魅せ、達磨一家・日向紀久役の瑠風輝は番傘を手に力強く歌い踊る。さらに鬼邪高校・村山良樹役の鷹翔千空は、どれほど殴られても立ち上がる村山の負けん気の強さを不敵な笑みで表した。

「ファッシーノ・モストラーレ『Capricciosa!!（カプリチョーザ）』-心のままに-」は、藤井大介が作・演出を手がけるレビューショー。放浪の伊達男カプリチョーザが、イタリア各地を巡る中で遭遇する様々な出来事がつづられる。作中ではベネチアやミラノなど、イタリアの各所をイメージした歌やダンスが、ラテン調の明るい音楽に乗せて繰り広げられた。

開幕に際し真風は「このようなご時世のなか、明日の初日に向けてこうしてお稽古ができていることに感謝の気持ちでいっぱいです。お芝居・ショー共に、熱いエネルギーを携えながら、見どころが詰まった舞台を皆様にご覧いただけましたらと気持ちも高まっております」とコメントした。公演は11月20日まで行われる。

真風涼帆コメント

このようなご時世のなか、明日の初日に向けてこうしてお稽古ができていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

お芝居・ショー共に、熱いエネルギーを携えながら、見どころが詰まった舞台を皆様にご覧いただけましたらと気持ちも高まっております。

一日一日を大事に、お客様に楽しんでいただけますよう、出演者一同精一杯務めてまいります。

千秋楽までどうぞよろしくお願い申し上げます。