猿之助と愉快な仲間たち 第2.5回公演「七川劇団リターンズ『新説 堀部安兵衛』」の製作発表取材会が昨日9月21日に東京都内で行われ、
スーパーバイザーを務める猿之助は「この記者会見を開いてもらったのは、一にも二にも“切符を売るため”です」と言い、コロナ禍になり劇場への客足が減ったことに言及。また、コロナを理由に「世の中に出ないという方向に行っているような気がする」と話し、その理由を「自分もそうだからです(笑)」と語った。さらに「今回の博品館劇場での公演は『コロナだから』という言い訳は一切通用しない公演となっております。時間と心に余裕がある方は、自分の判断でどんどん観にきていただきたい」と呼びかける。“スーパーバイザー”の役割について問われると「なるべく私に頼らないでやってほしい。お正月に飾る鏡餅だとすると、私は真ん中についている飾りのミカンみたいなもの。ないと困るが、あってもそう役には立たない。そんなスーパーバイザーなので“お飾り”だと思ってください(笑)」と答えた。
脚色・演出を担当する青虎は、今年6月に本企画の提案があったことを明かし、「短い期間だけど、お客さまに『これならまた観に行きたい』と思っていただきたく、真っさらな新作を一から書き上げて上演することにしました」と言う。「皆さんの持ち味を活かして、開けたらいろいろな物が入っている“宝箱”みたいな作品になれば」と構想を語った。また、段之は「七川劇団の古株の女形で、いろんなことを発言して、しっちゃかめっちゃかになるんじゃないかと思います」と自身の役柄を説明。「第2回に日替わりゲストとして1日だけ出させていただきました。今回、やっとフルで出られます」と喜ぶ下村は「1幕はミュージカルスターみたいな感じで登場し、第2幕では深川芸者をやらせていただきます」と述べ、郁治郎は「第2回では小松はシアター停車場の若い職員でした。彼のせいで事件が起きて、ずっとトラウマがある状態というところから今回の本編が始まるので、キーマンになります」と語った。
最後に猿之助が「今日の記者会見の主役もこちらの4人です。私は出なくてもいいと思っていたぐらいですし、これ(1人だけカジュアルな服装)も、いい意味での“やる気のなさ”の表れです。僕はあくまでも“脇”ですから」と4人を立てながら、今後、京都・春秋座くらいのキャパシティの劇場での昼夜公演、地方の会館での巡業を目標にしていることを語り、取材会を締めくくった。猿之助は退場間際にも「前回、最初は全然切符が売れなくて、公演が始まってから急に売れ出して『切符がない!』って状態になったんです。今回も前回と出足が似ています。今買っておかないと切符がなくなる可能性があるので、ぜひ今のうちに!」とアピールし、公演への熱意を見せた。
「七川劇団リターンズ『新説 堀部安兵衛』」は10月20日から23日まで東京・博品館劇場で上演される。
猿之助と愉快な仲間たち 第2.5回公演「七川劇団リターンズ『新説 堀部安兵衛』」
2022年10月20日(木)~23日(日)
東京都 博品館劇場
原作:横内謙介
脚色・演出:市川青虎
スーパーバイザー:
音楽:SADA(破天航路)
出演(五十音順):穴井豪、石橋正次、石橋正高、市川郁治郎、市川右田六、市川喜介、市川澤五郎、市川笑猿、市川翔三、市川翔乃亮、市川青虎、市川段一郎、市川段之、市川三四助、下川真矢、
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aya.(blogが15年目になりました) @musecrescent
「時間と心に余裕がある方は、自分の判断でどんどん観にきていただきたい」何にもとらわれず心に素直に観たいものは自分で決める、とポジティブに理解。普段では観ることができない若手たちの演技も楽しみ。スーバーバイザー猿之助さんの走り続ける勇気を応援します😚
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