ミュージカル「COLOR」が、本日9月5日に東京・新国立劇場 小劇場で開幕した。
「COLOR」は、記憶喪失になった草木染作家・坪倉優介が自身の体験をつづったノンフィクション「記憶喪失になったぼくが見た世界」を原作にしたミュージカル作品。
開幕に先駆けて行われた取材会では、浦井が「本当にスタッフさん含めて全員でクリエイティブに作ってきた作品で、2チームで1つのような感覚。どちらを観ていただいても作品のメッセージは伝わると感じています。みんなで作ってきた時間がかけがえのないものでした。お稽古が終わったときに『あー、なんかちょっと良かったね』って拍手ができるような時間を過ごしてこられたことが、すごく財産だなと思える作品です。お客様にそれが伝わるように、しっかりと届けていけたら」とコメント。
成河は「観る前に誤解されたくないなと僕が勝手に思っていることは、家族が一番とか、親子なら何でも乗り越えられる、というお話ではないんです。むしろ『家族って何なんだろう、親子ってそもそもどういうことだったんだろう』と僕は毎日感じてるんです」と語り、実際に起きた出来事をもとにした本作について「今この時代に演劇がどういうメディアになりうるのかを、日々考えさせられます」「お客様に自由に観てほしいなと僕は思うので、率直な感想をどんどん言っていただけたら。演劇がどういうメディアなのかをお客様と一緒に探したいと思っています」と思いを語った。
記憶を失った息子の母を演じることについて、濱田は「こちらが母親と思っていても、成河くん(演じる“ぼく”)が母親と思ってくれなければ、それは成立しません。母親と呼ばれているけれども、そういう状況に陥った女性のひとつの生き様のような形でとらえています」と話し、「観に来てくださった方々とスタッフの方々、そしてキャスト一同で、千秋楽まで自分の色を探す旅をしていきたいと思います」と意気込みを述べる。
また柚希は役作りについて「実際の坪倉さんのお母様のお話を伺えたことは大きかった。お母様は常に『絶対何とかなる。絶対にこの子を何とかするんだ』と思っていて、全然大変ではなかったそうなんです。私も『この子を絶対に世に戻すんだ』という気持ちでやりたいと思います」と言い、「本当に自分の“色”って何だろうと毎日考えていましたが、とにかく目の前のことを必死にやってきた先に、これまでも何かを見つけてきたんじゃないかな、と思います。これからも探し続けたい」と話した。
さらに音楽を手がけた植村は「自分の色、本当の色って何色なんやろう。それをきっと発見できる、もしくは発見できるきっかけにこの作品がなってくれるのではないかと思っています」とコメントした。
東京公演は9月25日まで行われ、その後28日から10月2日まで大阪・サンケイホールブリーゼ、9・10日に愛知・ウインクあいち(愛知県産業労働センター)でも上演される。なお既報の通り、9月11日には植村出演のスペシャルライブが実施される。
オリジナルミュージカル「COLOR」
2022年9月5日(月)~25日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場
2022年9月28日(水)~10月2日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
2022年10月9日(日)・10日(月・祝)
愛知県 ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
原作:坪倉優介「記憶喪失になったぼくが見た世界」
音楽・歌詞:
歌詞・脚本:
演出:
編曲・音楽監督:木原健太郎
出演:
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