KAATキッズ・プログラム2022「さいごの1つ前」が、昨日8月10日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで開幕した。
「さいごの1つ前」は、
開幕に際して、松井は「子どもたちがとても真剣に、そして楽しそうに観てくれていて、とてもよかったです」「コロナ禍で初日を迎えることができたことは奇跡のようなことで、皆さんのおかげだと感謝しています」と思いを述べ、白石は「KAATの舞台ですごい宝物をいただきました。たくさんのお子様と大人の方に観ていただきたい作品です」と観客に呼びかけた。
上演時間は休憩なしの1時間25分。公演は8月21日まで。
松井周コメント
子どもたちがとても真剣に、そして楽しそうに観てくれていて、とてもよかったです。
戯曲にも子どもたちとやりとりするところがあって、そこは半分白紙状態のようにしていましたが、白石さんはじめ演者の皆さんが客席を丸ごと包み込む勢いで楽しそうに演じてくれていて、自分の想像を超える舞台になっていました。
子どもが冒険する、ちょっと知らない世界に足を踏み入れることは、ちょっと怖かったり、わくわくしたりする。そういう気持ちが客席にあると、自分もそういう気持ちになって、また新たに冒険しようという気持ちになりました。
半分の世界を俳優が創って、残りの半分を観客が創っている、まさにライブのようになったこともよかったです。物語を書いた私自身が、こんな物語だったっけ、と新しい物語を発見しているような気持ちにもなりました。
コロナ禍で初日を迎えることができたことは奇跡のようなことで、皆さんのおかげだと感謝しています。
コロナであれもしてはいけない、これもしてはいけないという中で、劇場に行って異世界に冒険することを楽しんでほしいと思います。
白石加代子コメント
今日はたくさんのお子さんに観ていただいたことをとても感謝しています。
子どもたちと一緒に一つの空間を立ち上げることは初めてです。舞台に立って、子どもたちの姿が見えるととても元気をもらいます。
舞台は、自分で発電機のように元気を出していくものですけれど、客席から大好きなお子さんたちの笑い声を聞くことができ、心身をくすぐっていただいたような楽しい経験でした。
記憶の薄くなった人と、その人を元気づけようとしてあの世とこの世の境目で話をする言葉は、意識のとっても不思議な所へ入っていくようなセリフで、大人も考えさせるような内容ですけれど、何かを潜り抜けて助け合いたいという気持ちは、子どもたちにもしっかりと伝わったと思いました。大人にも子どもにも届く作品だと思います。この舞台がどういう風に子どもたちの心の中に残って、大人になってから思い出してどんな風に感じるか、とても楽しみです。
今日はKAATの舞台ですごい宝物をいただきました。たくさんのお子様と大人の方に観ていただきたい作品です。
KAATキッズ・プログラム2022「さいごの1つ前」
2022年8月10日(水)~21日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
作・演出:
出演:
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熊井玲 @rei720
とても良かった。子供たちと大人たちの笑うポイントが同じ、でも刺さるポイントはちょっと違うというところが、さすが松井さん。そして白石さんの愛らしさよ。 https://t.co/fNAyRQTHxx