熱い心の闘いを目撃して、文学座「マニラ瑞穂記」上演に向け松本祐子が意気込み

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文学座「マニラ瑞穂記」が、9月6日から20日まで東京・文学座アトリエで上演される。

文学座公演「マニラ瑞穂記」の出演者。(撮影:宮川舞子)

文学座公演「マニラ瑞穂記」の出演者。(撮影:宮川舞子)

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文学座公演「マニラ瑞穂記」チラシ表

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「マニラ瑞穂記」は、秋元松代の戯曲。劇中では、明治31年のフィリピン・マニラの日本領事館を舞台にした物語が描かれる。日本領事館には、内乱と戦争で暴徒化した民衆から逃げてきた在留邦人が避難していた。領事館の駐在武官・古賀は、フィリピンの独立を日本の力で成し遂げなければ、フィリピンがアメリカの属国になってしまうと語り……。演出を松本祐子が担い、出演者には寺田路恵、浅野雅博、鬼頭典子、神野崇、上川路啓志、下池沙知、増岡裕子、駒井健介、鹿野真央、越塚学武田知久、小谷俊輔、鈴木結里が名を連ねた。

上演に向け、松本は「フィリピンの独立を助けようという熱い思いの志士と、国家の代表である領事や軍人たちと貧しき者たちの衝突を描くことで、秋元松代さんは『人間とは何なのだ』と観るものに問いかけてきます。虐げられてもなお、捨てることのない根源的な人間としての尊厳を慈しむ作者の愛情と、それを損なう者への怒りに溢れた力強い作品です。アトリエという緊密な空間の中で繰り広げられる熱い心の闘いを、是非とも目撃していただきたいと願っています」とコメントした。チケットの販売は明日8月9日10:00にスタート。

松本祐子コメント

アジア初のオリンピック開催という祭りで日本が華やいでいた1964年に、この「マニラ瑞穂記」は書かれました。その舞台は1898年~99年の独立戦争が起きているフィリピン。日本がアジアに進出していくのだという思想を強く掲げたその時代、貧しさゆえに海を渡って生活をしていくしかなかった人たちがいました。からゆきさんと呼ばれた女たち、そしてそれを売り買いする男たち。フィリピンの独立を助けようという熱い思いの志士と、国家の代表である領事や軍人たちと貧しき者たちの衝突を描くことで、秋元松代さんは「人間とは何なのだ」と観るものに問いかけてきます。虐げられてもなお、捨てることのない根源的な人間としての尊厳を慈しむ作者の愛情と、それを損なう者への怒りに溢れた力強い作品です。アトリエという緊密な空間の中で繰り広げられる熱い心の闘いを、是非とも目撃していただきたいと願っています。

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文学座公演「マニラ瑞穂記」

2022年9月6日(火)~20日(火)
東京都 文学座アトリエ

作:秋元松代
演出:松本祐子
出演:寺田路恵、浅野雅博、鬼頭典子、神野崇、上川路啓志、下池沙知、増岡裕子、駒井健介、鹿野真央、越塚学武田知久、小谷俊輔、鈴木結里

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