ハツビロコウが9人のキャストでイプセン「民衆の敵」立ち上げる

7

108

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 2 8
  • 98 シェア

ハツビロコウ #12「民衆の敵」が3月29日から4月3日まで東京・小劇場B1にて上演される。

ハツビロコウ #12「民衆の敵」チラシ表

ハツビロコウ #12「民衆の敵」チラシ表

大きなサイズで見る(全2件)

本作は、ヘンリック・イプセンの戯曲。小さな町で温泉が見つかり、町長をはじめ町の人たちは町興しに期待をかける。しかし町長の弟で開業医のトマス・ストックマンは浴場が汚染されていると主張し……。

上演に向けて上演台本・演出を手がける松本光生は「上演台本は、出演者を9名に絞り、それぞれの状況における、各人物の葛藤を中心に描いてゆく。上演時間は、2時間程度を考えている。俳優には、今あるべきリアリズム演技を求めてゆく。舞台上の彼らは『物語を伝える俳優』ではなく、『自らが物語を紡ぐ存在』になってくれるはずだ」とコメントした。

なお31日と2日18:00開演回は客席数を劇場定数席の50パーセントにしたディスタンス回となっている。

松本光生コメント

「民衆の敵」は、現代演劇の父とされるイプセンが、およそ140年前に残した社会劇で、目の前に突き付けられた「不都合な真実」を前にして、それぞれの立場の人間が、それぞれの守るべき正義を掲げ、それぞれが懸命に問題を解決しようとする姿を描いている。その中で彼らは、「守るべき正義」を掲げるがゆえに、頑なになり、挫折し、嘘をつき、間違いを犯し続ける。その姿は、ときに無残で、ときに滑稽で、ときに愛おしくさえ思える。わたしは、そんな彼らを、戦いのなくならない、まさに今の舞台にそのまま蘇らせたいと思った。正義の意味を深く検証するために。上演台本は、出演者を9名に絞り、それぞれの状況における、各人物の葛藤を中心に描いてゆく。上演時間は、2時間程度を考えている。俳優には、今あるべきリアリズム演技を求めてゆく。舞台上の彼らは「物語を伝える俳優」ではなく、「自らが物語を紡ぐ存在」になってくれるはずだ。

この記事の画像(全2件)

ハツビロコウ #12「民衆の敵」

2022年3月29日(火)~4月3日(日)
東京都 小劇場B1

原作:ヘンリック・イプセン
上演台本・演出:松本光生
出演:橋本一郎、千賀由紀子、田村真帆、石塚義高井手麻渡、高田賢一、井上智之、石井俊史、松本光生

※石塚義高の「高」ははしご高が正式表記。

全文を表示

読者の反応

  • 7

タヌえもん @3t4uAbmx

ハツビロコウ #12「民衆の敵」が3月29日から4月3日まで東京・小劇場B1にて上演される。 / https://t.co/jf8Ac83cMy / ハツビロコウが9人のキャストでイプセン「民衆の敵」立ち上げる - ステージナタリー https://t.co/OI3pOfTMNa

コメントを読む(7件)

関連記事

ハツビロコウのほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 ハツビロコウ / ヘンリック・イプセン / 松本光生 / 石塚義高 / 井手麻渡 / 井上智之 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします