俳優たちが“空間と音と言葉にまみれる”範宙遊泳の新作「心の声など聞こえるか」開幕

範宙遊泳「心の声など聞こえるか」が、本日12月17日に東京・東京芸術劇場 シアターイーストで開幕する。

「心の声など聞こえるか」は、範宙遊泳でこれまで作・演出を兼任してきた山本卓卓が、脚本執筆のみに専念する作品。演出を川口智子が担当し、劇中では、2組の夫婦の“心の声”に耳をすませた“SFヒューマン愛（ラブ）ドラマ”が繰り広げられる。出演者には、井神沙恵、滝本直子、武谷公雄、埜本幸良、李そじん、鈴木光介が名を連ねた。音楽を鈴木が手がけ、キャスト全員が演奏も担当する。

開幕に際し、山本は「劇場に入って、空間と音と言葉にまみれた俳優たちを観ているのがとても幸せだった。いつもは頭の片隅にいじわるな観客を想定して初日を迎えるけど、今回は純粋にこの劇場を楽しんでくれる人を想定したい。どうか。ぜひ」とコメント。川口は「地球の匂いを嗅ぐように、動物たちの声を聴くように、マスク越しでもめいっぱい劇場の空気を吸い込んでいただけるような上演をつくっています。是非、劇場にお出かけください」と思いを述べた。

上演時間は約1時間30分。公演は19日まで。