SPAC「冬の特別公演」のラインナップ作品「Le Tambour de soie 綾の鼓」が、昨日12月18日に静岡・静岡芸術劇場にて開幕した。
「Le Tambour de soie 綾の鼓」は、能の曲目「綾鼓」と三島由紀夫が翻案した「近代能楽集」の1作「綾の鼓」をモチーフに、ジャン=クロード・カリエールがテキストを執筆し、
開幕に際し笈田は「とにかく磯崎新さんの素晴らしい建物の劇場で、素晴らしいスタッフの方、裏方の方が一生懸命やってくださって、とても感動いたしました。またお客さんが、若い方からお年寄りまでいろんな年層の方に来ていただいたので、本当にここでできてよかったなと思い、幸せな夜でございました」とコメント。伊藤も「この作品は、日本というのを意識して作ったわけではないですが、やはり日本のものですから日本の方に観ていただきたいですし、コンテンポラリーダンスと古典芸能みたいなものが混ざっている観やすい作品じゃないかなと思うので、高校生や色々な若い方にも観ていただけるのは嬉しいです」と喜びを語った。
静岡公演は本日12月19日まで。そのあと24日から26日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオでも上演される。
現在ステージナタリーでは、SPAC「冬の特別公演」の特集を展開。「Le Tambour de soie 綾の鼓」に演出・振付・出演で参加する笈田と、「夢と錯乱」の演出を手がける宮城聰が、作品への思いを語っている。笈田ヨシ コメント
とにかく磯崎新さんの素晴らしい建物の劇場で、素晴らしいスタッフの方、裏方の方が一生懸命やってくださって、とても感動いたしました。またお客さんが、若い方からお年寄りまでいろんな年層の方に来ていただいたので、本当にここでできてよかったなと思い、幸せな夜でございました。
伊藤郁女コメント
ここのスタッフの方達は、「あ」というと30人ぐらいガサガサと動いてくださる素晴らしいスタッフで(笑)。フランスと比べて空気が締まっている感じで初演を迎えることができました。本番まで(音楽の矢吹誠さんが出演を断念されるなど)色々ありましたが、吉見亮さんと一緒にできたのはすごくよかったです。新鮮で。
この作品は、日本というのを意識して作ったわけではないですが、やはり日本のものですから日本の方に観ていただきたいですし、コンテンポラリーダンスと古典芸能みたいなものが混ざっている観やすい作品じゃないかなと思うので、高校生や色々な若い方にも観ていただけるのは嬉しいです。
劇場は、楽屋ののれんから何から日本的な良さが入っている素晴らしいところで、富士山が見えて静岡にいるなというのをすごく感じますし、建物自体が駅からも近くて通いやすいし、横に芝生のプレイグラウンドもある(笑)。カーテンコールで6歳くらいの子供がいたのもびっくりしました。ちゃんと観てくれていて、小さい時から劇場に来られるのがいいなと思いました。「綾の鼓」は年配の方から子供にも観ていただけると、日本のいいところが広まるんではないかなと思います。
SPACは、スタッフに劇団の方が入っているので、音楽もできるし、字幕のオペレーションもされる。多才な方が多くて、それはフランスのアーティストも学ばなければならないなと思いました。
SPAC 冬の特別公演「Le Tambour de soie 綾の鼓」
2021年12月18日(土)・19日(日)
静岡県 静岡芸術劇場
2021年12月24日(金)~26日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
テキスト:ジャン=クロード・カリエール
演出・振付・出演:
演奏・出演:吉見亮
ステージナタリー @stage_natalie
「Le Tambour de soie 綾の鼓」静岡で開幕、笈田ヨシ「ここでできてよかった」(舞台写真 / コメントあり)
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