会見には、藤山、西川忠志、金子、田村、西川きよしが登壇。藤山は「これまで役を通して、春団治という人物と恋愛もしてきましたし、えらい目にも遭わされてきました。今回は姉のおあき役ということで、春団治に対するものの見方や視野が変わって、そこが難しいなと。忠志さん演じる春団治が命がけでがんばってくれていますので、なんとか支えていきたい」と意気込みを述べた。
「『おあきと春団治』は姉弟愛を軸に描かれた新作」と今作を紹介する西川忠志は「おあき役の藤山直美さんのお力をお借りしながら、楽しく、切なく演じてまいります」とアピール。さらに「本日、私の父、西川きよしは75歳を迎えました! 今回、父は新橋演舞場初出演でございます。75歳になっても“初”というお仕事ができる父を誇らしく思いますし、このように一緒に舞台に立たせていただけることに感謝しています」と言葉に力を込めた。
続く西川きよしは、今回初共演となる藤山について「私は(藤山の)お父様に本当にお世話になりまして。直美さんは、たくさんの場面に登場しますが、スーパーコンピューターのようにお芝居の整理整頓ができる方だなと思います」と語る。対する藤山は「西川きよしさんは、生きていらっしゃる“歴史上人物”。ご一緒できることを本当にうれしく思っております。そして、父とも仲良くしていただいたことも感謝いたします」と思いを述べた。
最後に、登壇者から来場者へのメッセージが送られた。藤山は「舞台を観ていただきましたら、心にたくさんのお土産を持って帰っていただけると思います。どうぞよろしくお願いします」、西川忠志は「今まで数々の役者さんが演じて参りました初代桂春団治のお話ですが、今作では“春団治にこんな側面があるんだ”とお客様に感じていただければ幸いです」とコメントした。
また金子は「1カ月間、私は稽古場で毎日大笑いしておりました。何回来ても楽しめる作品となっております」、田村は「劇場にお越しいただき、お芝居の楽しさや面白さを思い出していただければ。大いに笑っていただける自信があります」、そして西川きよしは「いよいよ明日、初日を迎えます。日々の生活の中での不安な気持ちや寂しい気持ち、いろいろあるかと思いますが、新橋演舞場に来ていただいて、笑っていただければ」とそれぞれ語り、会見を締めくくった。公演は7月26日まで。
「おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~」
2021年7月3日(土)~26日(月)
東京都 新橋演舞場
脚本:
演出:筒井庸助
キャスト
おあき:
桂春団治:
「和泉家」大旦那:いま寛大
サーベル:
原田ウメ:
桂文枝:
河田友七:
ほか
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