ミュージカル「ゴースト」が、本日3月5日に東京・シアタークリエで開幕。ステージナタリーでは、昨日4日に行われた
脚本・歌詞を
冒頭、ピアノの音色が流れ始めると、薄いグレーのパネルに覆われた舞台が神秘的な青い照明で照らし出され、観客を物語に引き込む。劇中には、グレーを基調とした衣装をまとう“ゴースト”役のアンサンブルたちが登場。青みがかった光に照らされたゴーストたちは、ステージを幻想的な雰囲気で満たしていく。また映像やパネルの仕掛けを用いた演出によって、幽霊たちが持つ超自然の能力が表現された。
サム役の
今作初参加の
ゲネプロ後に行われた囲み取材には、浦井、咲妃、
「点数が付くんですね(笑)」とつぶやいた水田は「森さんが稽古場を盛り上げてくださって、僕たちはそれで笑わせていただいた」と振り返り、上演に向けては「僕は今回が初参加。2021年版の『ゴースト』を喜びと責任感を持って演じたい」と意気込みを語った。
咲妃は「2年半ぶりにこの作品に携われて幸せ。玲香と手を取り合い、2021年版のモリー像を構築してきました。お越しくださるお客様たちに、感謝の気持ちを込めてお届けしたいです」と開幕への喜びをにじませる。咲妃とWキャストでモリーを演じる桜井は今回が初参加。桜井はゲネプロを観た感想を「次に何が起きるのかわかっているのに、涙が止まらないくらい大感動です」と話し、「皆さんが自分の感情に正直に毎回演じているので、作品が日々変化していくと思います」と期待を口にした。
浦井に「2人のモリーがすごく仲よしで」と水を向けられると、咲妃が「この作品で初めてお会いしたんですが、一緒にいてすごく心地よくて。玲香は不思議なパワーを持っていて、彼女には相談事もたわいもない話も聞いてほしくなるんです」と桜井に笑顔を向ける。桜井も「本当に大好き! いただいたお言葉、そっくりそのまま(咲妃に)お返ししたいくらいです(笑)」と大きくうなずいた。
浦井は2人の仲むつまじい姿に目を細め、「2人が爆笑してて『どうしたの?』と聞いたら、『お弁当ひっくり返した』とかたわいもないことで盛り上がってて……」とエピソードを紹介。続けて「2人とも芯が強く、優しさと包容力を兼ね備えている。それでいて『ついてこいよ!』という勢いもあります」と厚い信頼を寄せた。
囲み取材では、本作の公演期間中の3月11日、東日本大震災から10年となることに、宮城県出身の森がコメントする場面も。森は「コロナ禍でなければ、被災地でこの作品を上演したかった」と述べる。そして、演出のダレンが本作のクリエーションをスタートするにあたり、岩手県大槌町にある“天国につながる”という電話ボックス・風の電話のことを挙げていたと言い、「『ゴースト』に取り組みながら、相手の姿が見えなくても思いを伝えることの大切さを実感しました」と語る。
浦井は「いなくなった人に会いたいという思いは絶対に消えないと、この作品を通して強く感じます」と話し、「会いたい人はきっとそばで守ってくれているし、だから人は1人じゃないと信じられる。そういうメッセージを伝えようと、ダレンと共に作品を作ってきました。大変な時期ですが、皆さんおのおののタイミングでぜひご来場ください」とメッセージを送った。
公演は3月23日まで東京・シアタークリエ、4月4日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、9日から11日まで大阪・新歌舞伎座にて。
ミュージカル「ゴースト」
2021年3月5日(金)~23日(火)
東京都 シアタークリエ
2021年4月4日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2021年4月9日(金)~11日(日)
大阪府 新歌舞伎座
脚本・歌詞:
音楽・歌詞:デイヴ・スチュワート&グレン・バラード
演出:
キャスト
サム:
モリー:
カール:
オダ・メイ:
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