「舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪!修学旅行編~」が、本日11月18日に東京・草月ホールで開幕。これに先駆け同日、ゲネプロと囲み取材が行われた。
「ハイスクール!奇面組」は、週刊少年ジャンプ(集英社)にて1980年代に連載された
奇面組メンバーの一堂零(
キャストたちは息を合わせてセリフを一斉に叫んだり、「ズコー!」の声と共に盛大にずっこけたりしてストーリーを盛り上げる。平野は“変態”の零として振り切れた演技で物語を牽引。一方で、ある理由から零が“キャラ変”してしまうシーンではクールな表情を浮かべ、その落差で観客を笑わせた。
高校生にして大酒飲みの豪役を演じる寺山は、洗濯ばさみを使って体を張ったギャグに挑む。もう中学生は、エロ本を手放さない潔を愛嬌あるキャラクターとして立ち上げたほか、ダンボールを使った得意のネタを展開。高木は、食い意地の張った仁をコミカルに演じつつ「せんべい、せんべい、せんべい、アニエスベー」とお馴染みのリズムでラップネタを披露する。さらに本シリーズ初参加の井深は、乙女チックな大を時にキュートに、時にセクシーに演じて笑いを誘った。
ゲネプロ終演後の囲み取材には、奇面組メンバーを演じる5人のほか、河川唯役の和田まあや(乃木坂46)、事代作吾役の
和田は平野の熱い謝辞に「急にやめてください!」と笑い交じりにリアクションすると、稽古の様子を「皆さんのアドリブに毎日笑っていました。小学生のとき、コッペパンを手でギュッとぶっ潰して1口で食べる人が好きだったことを思い出して……なんて楽しい現場だろうって(笑)」と振り返り、「本番も“全集中”で臨みたいです」と、マンガ「鬼滅の刃」になぞらえて意気込みを述べた。
和田の“全集中”に「何の呼吸?」と茶々を入れたのはなだぎ。初演から参加しているなだぎは「過去2公演は真夏でしたが、今回は初めての冬公演。ただここから千秋楽に向けて熱量が上がると思うので、季節が関係ないくらい汗をかくと思います。いろいろ大変な状況ですが、舞台ができてうれしい」と喜びを口にした。
初参加の井深は、眉毛がつながったおちょぼ口のキャラクター・仁を演じる。美容に関心が高い井深は「眉を自分で描く勇気がなくて、メイクさんにお願いしています(笑)。前回まで仁役だった鳥越(裕貴)くんは毎回リップを日替わりにしていたそうで、僕もそれを引き継いで楽しもうと思います」と期待をのぞかせた。もう中学生は「“カズンシーズン”(風邪のシーズン)に、熱が伝わる舞台に出させていただけるのは芸人人生にとっても節目」と、独特の言い回しで感慨を述べる。なだぎが「カズンシーズン、誰も笑ってない」と記者たちを示すと、もう中学生は「“トゥルリン”と(滑る)音がしましたね」と苦笑いを漏らした。
さらに「これまでの作品の中で一番ボケが多い」と明かす寺山は「みんな初演から年齢を重ねているので、袖での息遣いが激しくなってきた(笑)。乗り越えたいと思います!」と言葉に力を込める。高木も「僕も3回目の出演ですが、回を追うにつれてセリフとラップが減っています……ありがとう、脳しんとう!」とメッセージを送った。
なるせはキャスト陣のやりとりに目を細めながら、本作の上演が出演者たちの熱望により決まったと話し、「僕も最初のお客さんとして稽古場で楽しんでいます。みんな自発的にいろいろやってくれるのが楽しくて、一緒に作品を作っている感覚があった」と、座組の面々に厚い信頼を寄せた。
上演時間は約1時間55分。公演は11月23日まで行われる。なお千秋楽となる23日の12:00開演回、16:00開演回は、配信プラットフォーム・ミクチャにてライブ配信される。配信の詳細は公式サイトで確認を。
「舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪!修学旅行編~」
2020年11月18日(水)~23日(月・祝)
東京都 草月ホール
原作:
脚本:田中大祐
演出:
キャスト
一堂零:
冷越豪:
出瀬潔:
大間仁:高木晋哉(
物星大:
河川唯:和田まあや(乃木坂46)
宇留千絵:
春曲鈍:
似蛭田妖:
雲童塊:
切出翔:
天野邪子:
日条左半次:
痩猪エルザ:宮澤雪
よろず組:アライヒロヤス、金子清春、山本夏夢、吉田瑞貴
事代作吾:
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鏡田伸幸 @miradapeace
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