佐藤滋とうさぎストライプによる「熱海殺人事件」が、来年3月10日から21日まで東京・こまばアゴラ劇場で上演される。
これは、青年団に所属する俳優・
本作について、大池は「コロナ禍の下、演劇が元の姿を取り戻すには、まだ時間がかかるかもしれません。それでも演劇の、生身の力を信じる私たちの姿を『熱海殺人事件』で描きたいと思っています」と語り、佐藤は「数年前に大池さんと『いつか「熱海殺人事件」を一緒にやろう』と話した時、すごくうれしくてドキドキしました。その時の事を今でもはっきりと覚えています。どうしてはっきり覚えているかというと、僕はあれからずっとドキドキしているからです」とコメントしている。チケットの発売日や料金などの詳細は、続報を待とう。
大池容子コメント
つかこうへいが生み出す“動”のモノローグと、平田オリザが紡ぐ“静”のダイアローグを掛け合わせたような演劇をつくりたいと思って、私はうさぎストライプを立ち上げました。旗揚げから10年が経って、描くものや描きたいものが変わるにつれて、うさぎストライプの作品の形は変容していきましたが、つかこうへいと平田オリザという2人の作家が自分の人生に大きな影響を与えたことは間違いありません。
「熱海殺人事件」は演劇についての物語なのかもしれないな、と思います。熱海の浜辺で工員・大山金太郎が女工・山口アイ子を絞め殺したという取るに足らない事件を「哲学的な意味のある」事件に育て上げようとする木村伝兵衛部長刑事たちの一見めちゃくちゃな捜査は、演劇を作り上げていく風景にも重なって見えるような気がします。コロナ禍の下、演劇が元の姿を取り戻すには、まだ時間がかかるかもしれません。それでも演劇の、生身の力を信じる私たちの姿を「熱海殺人事件」で描きたいと思っています。
佐藤滋コメント
数年前に大池さんと「いつか『熱海殺人事件』を一緒にやろう」と話した時、すごくうれしくてドキドキしました。その時の事を今でもはっきりと覚えています。どうしてはっきり覚えているかというと、僕はあれからずっとドキドキしているからです。
とても素敵なメンバーが集まってくれました。
僕は今、怖くて楽しくて、とてもうれしい。
僕は生きています。
にしやすひろ @westyasu
佐藤滋×うさぎストライプ「熱海殺人事件」に大池容子「演劇の力を信じる私たちの姿を」(コメントあり) https://t.co/b4K2vkqK4S