深夜ガタンゴトン「消え残る」が、8月13日から16日まで東京・王子スタジオ1で上演される。
2014年に活動を開始した深夜ガタンゴトンは、裕本恭の作品を上演する創作ユニット。2017年1月に「ぬるい体はかたくなる」を上演して以降は活動休止状態となっていたが、“新しい気づきのプラットフォーム”をコンセプトに活動を再開する。
1ステージ15席限定で上演される「消え残る」では、東京でくすぶる俳優と少しずつ有名になっていくAV女優の共同生活が描かれる。俳優役を
上演に際し、裕本は「これから新たに演劇を始めようとする人たちの公演のロールモデルになれるよう、今の状況下での上演に真摯に取り組みます」と意気込みを語った。上演時間は約1時間を予定。なお、本公演の支援金を募るクラウドファンディングがMotionGalleryにて実施されており、支援は8月12日まで受け付けられる。
裕本恭 コメント
3年ぶりの公演は嫉妬の話です。コロナウイルスの自粛期間中、SNSを見ながら、覚悟がないと本当に何も発言できないなぁと思いつつ、その先に人がいるって想像力が抜け落ちているなって感じました。僕らはもともと社会的な距離は取っていたというか、自らを透明なシートで覆っていたんじゃないかって。大きな資本に頼っていた創作が難しくなったり、劇場の安全の確保、そもそも芸術や娯楽の存在が問われておりますが、無名の私でもまだ挑戦できる。これから新たに演劇を始めようとする人たちの公演のロールモデルになれるよう、今の状況下での上演に真摯に取り組みます。
ムトコウヨウ コメント
僕が上京してきて五年が経ちました。僕が思い描いていた東京ってこんな街だったっけ。きらびやかなネオン街と道路に座ってストロング缶を飲んで暴れている若者や外国人を見るとなんとも言えない気持ちになります。友人はコロナで職を失い地元に帰り、僕もこれからの人生を悩む機会が増えました。主人公の東京でくすぶる俳優。認めたくないですが僕もその1人なのかもしれません……。そんな僕と裕本さん、星さんで力を合わせ今しか出来ない表現を作りあげます。劇場で一緒に完成させてください。
星秀美コメント
2人芝居というプレッシャーの大きな作品ですが、信じて任せてくれた裕本さん、私もこの身を預けてみようと思いました。
今、この世に、我々だからこそ、私だからこそできる表現を追求します。
大変な状況ではありますが、少しでも多くの人々に広まれば幸いです。
みなさまの応援に精一杯応えます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
深夜ガタンゴトン 2020夏の公演「消え残る」
2020年8月13日(木)~16日(日)
東京都 王子スタジオ1
脚本・演出:裕本恭
ドラマトゥルク:
脚本アドバイザー:玉山悟
出演:ムトコウヨウ、
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ゆうた @yuta1009
深夜ガタンゴトン活動再開、ビニールシートで覆われた舞台上で「消え残る」上演(コメントあり) https://t.co/OHyU1EqHWF