昨日7月1日に開設されたBunkamuraの特別コンテンツ「Bunkamura チャレンジ」について、東京・Bunkamura オーチャードホール芸術監督の
「Bunkamura チャレンジ」は、新型コロナウイルス感染症の影響で公演やコンサートの延期・中止が相次ぐ状況を受けてスタートした特設サイト。熊川は「“劇場に集まること自体不可能”という今の状況が舞台芸術界におよぼすインパクトは、はかり知れません」としたうえで、「文化が継承されてきた長い歴史を振り返ると、天災や人災など、さまざまな困難を生き抜くことで熟成してきたこともまた、明らかです。この状況を経て、我々がこの席に再び座るとき、舞台に立つとき、芸術の偉大な力を改めて目の当たりにし、さらに深い敬愛を抱くと信じています」とつづった。
なお、7月下旬には熊川の総合演出、
また同時期には、東京・東急シアターオーブ配信企画「#OrbTALK(オーブトーク)」も予定されている。これは、舞台上をスタジオに見立て、世界のミュージカル界で活躍するゲストがトークを繰り広げるシリーズ番組。キャスト・スタッフ、劇場、観客という3つの要素に注目し、過去の公演や未来についてを語る。詳細は公式サイトの発表を待とう。
熊川哲也コメント
劇場は、いま時を同じくして生きている作品や、アーティストの生の呼吸を、リアルタイムで感じられる場であると同時に、時空を超え非日常を旅できる特別な場所です。たとえば、「白鳥の湖」はチャイコフスキーが生きた19世紀へと僕たちを運んでくれ、将来性あるアーティストの姿は、いま目の前にある先の未来をも、想像させてくれます。
劇場とは、現在・過去・未来が一つの空間に共存する、まさに無二の場所であり、素晴らしい作品や芸術家との出会いは、空間と時間という4次元の概念を超越した世界さえも、我々に見せてくれます。愛や感動といった人々の心が作用することによって生まれる、いわば“5次元”の世界です。
しかしいま、その世界はウイルスによって封鎖され、オーチャードホールは2月29日以降、約4ヶ月間、すべての公演が中止となりました。戦争中でも演奏会や公演が行われてきたことを思うと、“劇場に集まること自体不可能”という今の状況が舞台芸術界におよぼすインパクトは、はかり知れません。
しかしながら、文化が継承されてきた長い歴史を振り返ると、天災や人災など、さまざまな困難を生き抜くことで熟成してきたこともまた、明らかです。この状況を経て、我々がこの席に再び座るとき、舞台に立つとき、芸術の偉大な力を改めて目の当たりにし、さらに深い敬愛を抱くと信じています。
この席をうめつくす2150名の皆様と、その瞬間をシェアできる日を楽しみにしています。
「Orchard Artists スペシャルコンテンツ K-BALLET COMPANY『運命』」配信
2020年7月下旬予定
総合演出:
振付・出演:
出演:
東急シアターオーブ配信企画「#OrbTALK(オーブトーク)」
2020年7月下旬予定
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熊川哲也×宮尾俊太郎でダンサーたちのリアル紡ぐ新作配信、Bunkamura チャレンジ(コメントあり)
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