青年団リンク キュイ「景観の邪魔」が、11月21日から12月1日まで東京・こまばアゴラ劇場で上演される。
作をキュイの綾門優季、演出・上演台本をブルーノプロデュースの橋本清が手がけた「景観の邪魔」は2017年に初演された作品。今回の上演では2パターンのプログラムが用意されている。Aプログラムでは、初演の戯曲と橋本の構成台本をベースにリクリエーションを実施。一方、Bプログラムでは、新たなエピソードを加えて長編化したテキストを橋本が再構成し、その台本をベースにリクリエーションを行う。
綾門は本作について「東京にも土地神がいて、それぞれのやりかたで土地を見守っている、というおはなしです」と述べ、「景観の邪魔となるものはいったいなんなのか、見届けていただければ幸いです」と観客にメッセージを送った。
Aプログラムには青年団の新田佑梨、散策者の長沼航、悪い芝居の野村麻衣、Bプログラムには青年団の長野海、里見真梨乃、明るい人類の高須賀あき乃、冨田学、野村、東京デスロックの松崎義邦が出演する。
なお11月23日13:00回には柳生二千翔、24日13:00回には山下恵実、27日19:30回にはカゲヤマ気象台を迎えてアフタートークを実施。25日19:30からは山下が演出を手がけるワークインプログレス公演、また30日15:30からはシンポジウム「文化の邪魔・東京の邪魔」が行われる。詳細は公式サイトで確認を。
綾門優季コメント
「景観の邪魔」は東京にも土地神がいて、それぞれのやりかたで土地を見守っている、というおはなしです。
初演は2017年ですが、東京(?)オリンピックが近づき、これまで経験したことのない規模の台風被害に見舞われた今観ると、初演よりも切実にそれぞれの言葉が響くのではないか、そんな気がしています。
そんな意味で書いたわけじゃなかったのに!と書いた本人がびっくりするようなセリフも複数ありました。
現実に起こることは予測がつかないですね、本当に。
景観の邪魔となるものはいったいなんなのか、見届けていただければ幸いです。
2019年、東京、目黒区、こまばアゴラ劇場で上演します。
青年団リンク キュイ「景観の邪魔」
2019年11月21日(木)~12月1日(日)
東京都 こまばアゴラ劇場
作:綾門優季
演出・上演台本:橋本清
出演
Aプログラム:新田佑梨、長沼航、野村麻衣
Bプログラム:長野海、里見真梨乃、高須賀あき乃、冨田学、野村麻衣、松崎義邦
※松崎義邦「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
「景観の邪魔」ワークインプログレス
2019年11月25日(月)19:30~
東京都 こまばアゴラ劇場
演出:山下恵実
出演:村田真衣、齊藤玲子、中條玲、藤瀬のりこ