「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~葵咲本紀(きしょうほんぎ)~」が本日8月3日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕。これに先駆け、本日ゲネプロと初日会見が行われた。なお本記事には本編の詳細な内容は記載していないが、舞台写真を数枚掲載しているため、ネタバレを避けたい方は注意してほしい。
演出を
第1部のミュージカルでは、それぞれのキャラクターにとっての夢や正義を巡る物語が展開。第1部の上演時間は約2時間10分で、第2部のライブは約40分となっている。
初日会見には、刀剣男士を演じる6人のキャストが出席。まず仲田は、自身の演じる明石国行が基本的にやる気のない性格であることに触れ、「取材はやる気満々でやらせていただきます! ……これ、笑うところですよ(笑)」と切り込む。続けて、「キャスト・スタッフみんなで作ってきたものを、最高の状態でお客様に届ける準備ができました。最後まで一丸となって戦い抜きたいです」と意気込みを述べた。
千子村正役の太田は「千子村正の新たな一面と出会えると思うと、僕自身楽しみで仕方ありません。お客様にとって心に残る素敵な作品になるようにがんばります」と真摯に語り、蜻蛉切役のspiは「個人的に『刀ミュ』のファンなので、新しく4振りが登場したことが本当にうれしくて。ワクワクがあふれてしまって、みんなを毎日ご飯に連れて行っちゃいました(笑)」とおどけてみせた。
鶴丸国永役の岡宮は少し緊張した面持ちで、「『刀剣乱舞』は自分にとって挑戦になる作品。初めてのことが多く不安やプレッシャーを感じることもありましたが、それも全部楽しみながらがんばっていきたいです」とコメント。御手杵役の田中は「spiさんや太田さんからアドバイスをいただきながら、(新キャストの4人は)お互いを鼓舞しながら稽古に臨むことができました。この作品をお客さんに届けられるのが楽しみですし、ドキドキしています」と笑顔を見せる。
最後に、篭手切江役の田村は「篭手切江が初めて登場するシーンで新たな挑戦をしています」と見どころを挙げつつ、「彼が作品の中で成長していく姿を見届けてください」と観客に呼びかけた。
天王洲 銀河劇場での公演は8月18日まで。その後、8月から10月にかけて大阪、兵庫、福岡で上演され、10月19日から27日まで東京・TOKYO DOME CITY HALLで東京凱旋公演が行われる。また10月27日には、全国各地の映画館でライブビューイングが実施される予定だ。
※初出時より、演出家のコメントを追記しました。茅野イサム コメント
約1年半ぶりに、ミュージカル「刀剣乱舞」の新作が開幕します。
今回は新たに明石国行、御手杵、篭手切江、鶴丸国永の4振りが刀ミュに加わります。この新しい刀剣男士たちと出会えることに心を躍らせ、とても楽しみながら作りました。
明石国行役の仲田博喜は、生まれが関西ということもあって、明石国行の話す独特の方言もとてもよく馴染んでいますし、掴みどころのないこの役を体現出来る役者です。
鶴丸国永を演じる岡宮来夢はこれまで殆ど舞台経験がなく、何ものにも染まっていない真っ白な彼は、鶴丸国永の無垢な姿と重なります。その見た目と中身のギャップで皆様を驚かせたいです。
御手杵役の田中涼星は、頭のてっぺんから爪先まで正に御手杵。肉体だけでなく、御手杵の気さくでおおらかな雰囲気を持ち合わせた俳優で、非常に頼もしい存在です。
篭手切江を演じる田村升吾は、過酷な稽古場で“れっすん”に取り組む姿が、“すていじ”に立つことを夢見る篭手切江と重なって見えました。我々にどのような夢を見せてくれるのか楽しみです。
ミュージカル「刀剣乱舞」は役者さんが取り組まなければならないことがとても多く、また求められるレベルも高いので、皆それぞれに大変な思いをしていると思います。
そんな中で、蜻蛉切役のspiと千子村正役の太田基裕は、この座組にとって柱のような存在です。彼らのスキルと情熱、そして芝居に対する取り組み方。これはすべての出演者の強烈な刺激となっています。太く揺るぎない柱としなやかに強い柱のように、全く違うふたつの個性でこの座組、そして「葵咲本紀」という作品を支えてくれています。
さらに歴史上人物を演じる個性際立つ俳優たち、そして我らが誇る百戦錬磨のアンサンブル。彼らの活躍にも期待してください。
物語に関しては、お客様それぞれに受け止めていただきたいので多くは語りませんが、今回は冒頭からとても驚きのある始まり方で、最初に脚本を読んだ時からこの物語に強く惹き込まれました。
これまで、「阿津賀志山異聞」には「つはものどもがゆめのあと」、「幕末天狼傳」には「結びの響、始まりの音」と、物語に繋がりがあったように、今作「葵咲本紀」は「三百年の子守唄」と対になる作品です。
ただ、演劇的構造はこれまでのものとは全く異なります。ご覧になるお客様には、「なるほどそう来たか」と思っていただけるのでは、と思います。
脚本の御笠ノさんがよく言っていることですが、僕らは演劇人として、毒にも薬にもならないようなものを作りたいとは思いません。「刀剣乱舞-ONLINE-」に描かれていることや、更にその根底にあるものをもっと抉っていきたいという気持ちで、今回の脚本も色々なことに果敢に挑戦しています。
今作は、今後の刀ミュの様々な可能性を提示したという意味で、岐路に立つ作品といえるかもしれません。
この作品を生み出したことによって、ますますミュージカル「刀剣乱舞」の物語が広がっていくと思います。
枝分かれした道のどれを選んでも、今までとは違うものが生まれるでしょうし、1つ発掘するとまた新しい鉱脈が見つかって尽きることがない。ミュージカル「刀剣乱舞」とはそういう作品なのだ、と感じながら演出をしております。
この思いをより多くのお客様と共有できることを願っています。
「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~葵咲本紀~」
2019年8月3日(土)~18日(日)
東京都 天王洲 銀河劇場
2019年8月30日(金)~9月8日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
2019年9月14日(土)~28日(土)
兵庫県 AiiA 2.5 Theater Kobe
2019年10月4日(金)~6日(日)
福岡県 アルモニーサンク 北九州ソレイユホール
2019年10月19日(土)~27日(日)
東京都 TOKYO DOME CITY HALL
原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
脚本:
演出:
振付・ステージング:
キャスト
明石国行:
千子村正:
蜻蛉切:
鶴丸国永:
御手杵:
篭手切江:
徳川家康:
松平信康:
結城秀康:
永見貞愛:
徳川秀忠:
五十嵐拓人(Wキャスト)、森田真弥(Wキャスト)
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