関係舎と
本公演では、架空の作品の稽古をしたり、実際に上演していない作品のチラシや舞台美術を考案・展示したりする“上演を前提としない”演劇ユニット・関係舎の辻本直樹の原案により、“不在の人”をキーワードとした短編が上演される。作・演出はカミグセの
つくには「脚本を書くのはわりと好きなほうなのですが、設定とかを考えるのはあんまり得意じゃないです。ならば餅は餅屋、そういうことが好きな人に頭を下げたら原案というものをゲットしました」と本企画の経緯を語り、「誰かがいても、いなくても、いなくなっても、時間は進みます。抵抗できない時間の流れを前に、わたしは、多分きっと何も出来ないから、せめて小さいしあわせみたいなものを見出したり、それに許されたりする試みをしてみようかと思います」とコメントしている。
なお全回でアフターイベントやアフタートークが開催され、アフターイベント「カミグセの課外活動」ではつくにによる歌とギターや、つくにとキャストたちによる“アイドルの真似事”、“新かき氷”といったパフォーマンスが披露される。
辻本直樹コメント
今回つくにさんにお渡しした原案は、どちらも「いない人」についてのお話でした。これは単なる偶然です。そして、フィクションの中の登場人物は基本的にみんな「いない人たち」です。これは偶然じゃありません。
恋人の留守中に死神が訪ねてきた経験や、絵画教室の後片付けを手伝った経験は、つくにさんにも僕にもありません。ないから想像で補うしかなくて、ないからこそ「こうだったらどうする?」みたいな話を、どんどんと広げていける。
幸い、お芝居は実際に「いる人」が演じることで「いない人」を連れてくることができます。せっかくの機会なので、「いる人たち」と一緒に「いない人たち」への思いを馳せる夏にしようと、今はそう考えています。
つくにうららコメント
脚本を書くのはわりと好きなほうなのですが、設定とかを考えるのはあんまり得意じゃないです。ならば餅は餅屋、そういうことが好きな人に頭を下げたら原案というものをゲットしました。しかも、以前「カミグセ短編集 vol.1」でやった「タナトスのガールフレンド」のリライトバージョン、そして新作「思い出にニスを塗れ」の2作品上演ということで、じゃあ一緒に公演やりませんか、とまた頭を下げてみた次第です。
誰かがいても、いなくても、いなくなっても、時間は進みます。抵抗できない時間の流れを前に、わたしは、多分きっと何も出来ないから、せめて小さいしあわせみたいなものを見出したり、それに許されたりする試みをしてみようかと思います。
まあ、そんなことを考えつつ、最大の敵は夏バテ。皆さんもお身体には気をつけて、劇場でお会いしましょう。
関係舎とカミグセ「カミグセ短編集 vol.2」
2019年8月8日(木)~11日(日・祝)
神奈川県 STスポット
原案:辻本直樹
作・演出:
「Re:タナトスのガールフレンド」
出演:赤猫座ちこ、
「思い出にニスを塗れ」
出演:岩永彩、
リンク
- カミグセ
- カミグセ (@ka_mi_gu_se) | Twitter
- 関係舎
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ゆうた @yuta1009
キーワードは“不在の人”「カミグセ短編集 vol.2」全日程でイベント・トークも(コメントあり) - ステージナタリー https://t.co/LTjRpuzvJ4