「俳優とオーケストラのための戯曲『良い子はみんなご褒美がもらえる』」が、明日4月20日に東京・TBS赤坂ACTシアターで開幕する。これに先駆け、初日前会見と公開舞台稽古が本日19日に行われた。
イギリスの劇作家トム・ストッパードが俳優とオーケストラのために執筆した「良い子はみんなご褒美がもらえる」は、ソビエトと思われる独裁国家で、精神病院に送り込まれた2人の男を軸にした作品。今回のウィル・タケット演出版では、政治犯のアレクサンドル・イワノフ役を
舞台の上手と下手にはそれぞれ階段が据えられ、階段に挟まれた舞台中央のスペースには、精神病院の病室に見立てた空間が広がっている。そのスペースの後ろには総勢35人のオーケストラが控えており、下手には
時に軽快で、時に重々しいアンドレ・プレヴィンの音楽に乗せて、“2人のアレクサンドル・イワノフ”を演じる堤と橋本は、トム・ストッパードの巧妙なセリフを、丁寧に紡ぎながら会話を展開。「自分は正常である」と信じるアレクサンドル・イワノフ、一方で「自分はオーケストラを連れている」と信じて疑わないアレクサンドル・イワノフ、果たして2人は自由を手にすることができるのか。
初日前会見には、堤、橋本らメインキャストと演出のウィル・タケットが出席。本作の見どころを問われたウィル・タケットは「さまざまなジャンルのパフォーマンスが、トム・ストッパードの戯曲やアンドレ・プレヴィンの音楽と組み合わさり、政治的でありながらもファニーな作品になっています」と自信をのぞかせる。
これまでにも海外のクリエイターの演出を受けてきた堤は「ウィルさんは今まで出会った中で一番しゃべる方(笑)」と冗談めかしつつ、「根気よく、僕たちの芝居に付き合ってくれました」と印象を明かす。一方、海外の演出家と仕事をするのが初めてだったと言う橋本は「ウィルさんの世界にどう入っていったらいいのかと悩んだこともありましたが、ウィルさんはそんな僕を信じてくれて、最後まで引っ張ってくれました」とウィル・タケットに視線を向けた。
今回の公演がひさびさの舞台出演となった小手は「ウィルさんから『伸也は小芝居が多い。小道具に頼りすぎている』『伸也はリアクションが大きすぎるよ』と、舞台出身の俳優が映像の現場で言われるようなダメ出しをされました(笑)。初心に返ってがんばりたいと思います」と意気込みを述べ、会場の雰囲気を和ませる。また、今作が日本での初舞台となる
続く斉藤が「自分が信じるもののために必死になることや、熱心な純粋さはとても大事であることなど、いろいろなことを考えながらを稽古してきました。本番にあたって唯一心配なのは、堤さんが何も食べないので倒れないか、ということです」と吐露すると、堤は「稽古に入ってから炭水化物抜きダイエットをしていたんですよ。でも糖質を摂らないと頭が働かなくなってしまうので、今は摂るようにしています。米って大事ですね」としみじみ語り、周囲の笑いを誘う。また「良い子はみんなご褒美がもらえる」というタイトルにちなんで、「この公演が終わったとき、ご褒美がもらえるなら何が欲しいか」という質問が飛ぶと、橋本は「ウィルさんからお褒めの言葉が欲しいです」、堤は「大量の米が食べたい」と回答した。
会見終盤、橋本の印象を問われた堤は、堤の主演映画「
上演時間は途中休憩なしの約1時間15分。TBS赤坂ACTシアターでの公演は、明日4月20日から5月7日まで行われ、5月11・12日には大阪・フェスティバルホールで上演される。
「俳優とオーケストラのための戯曲『良い子はみんなご褒美がもらえる』」
2019年4月20日(土)~5月7日(火)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
2019年5月11日(土)・12日(日)
大阪府 フェスティバルホール
作:トム・ストッパード
作曲:アンドレ・プレヴィン
演出:ウィル・タケット
指揮:ヤニック・パジェ
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