「良い子はみんなご褒美がもらえる」(原題:「Every Good Boy Deserves Favour」)は、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」「アルカディア」などで知られるイギリスの
上演に向け、「アルカディア」にも出演した堤は「『社会の常識』から外れているとレッテルを貼られてしまった男がどのように自由を手にするのか、ストッパードが皮肉も込めてつくったこの作品をぜひ堪能してもらえたら嬉しいです」とコメント。また橋本は「今回、大先輩である堤真一さんとご一緒できることは非常に光栄で楽しみで仕方ありません。難しい題材ではありますが、堤さんの胸を借りて良い芝居が出来るように、自分を信じて頑張りたいと思います」と意気込んでいる。
劇中では35人のオーケストラの演奏と共に物語が進行する。舞台はとある独裁国家の精神病院。誹謗罪で投獄された政治犯の男と、「自分はオーケストラを連れている」という妄想に囚われた男が同室になるが……。演出は、2014年にローレンス・オリヴィエ賞を受賞したウィル・タケットが手がける。
公演は4月20日から5月7日まで東京・TBS赤坂ACTシアター、5月11・12日に大阪・フェスティバルホールにて。チケットの一般前売販売は2月9日にスタートする。
堤真一 コメント
トム・ストッパードの作品は2年前の「アルカディア」に続いて2度目となります。今回はストッパードならではの知的な台詞に加えてオーケストラが奏でる音楽とともに表現していきます。僕にとってもオーケストラと一緒に芝居をするのは初めての挑戦となります。
「アレクサンドル」は政治犯にも関わらず精神病院に収監されてしまいます。「社会の常識」から外れているとレッテルを貼られてしまった男がどのように自由を手にするのか、ストッパードが皮肉も込めてつくったこの作品をぜひ堪能してもらえたら嬉しいです。
橋本良亮(A.B.C-Z) コメント
35人のオーケストラと舞台上で同じ空間に存在するというのがどんな感じになるのか、まだ想像があまりつかないですが、凄い事だなって思うし、嬉しい気持ちと緊張感が非常にあります。舞台でオーケストラというと、どうしてもオーケストラピットでの演奏や伴奏をイメージしますが、この戯曲はそうではなく、芝居に参加している感じ。要するに役者とオーケストラのメンバーのみんなが主役なんだと思います。
僕が演じるのは、堤さんが演じる「アレクサンドル」と同じ精神病棟に収容され、自分の目の前に常にオーケストラが存在し、演奏していると妄想する「イワノフ」という役で、とても起伏の激しい役柄です。今回、大先輩である堤真一さんとご一緒できることは非常に光栄で楽しみで仕方ありません。難しい題材ではありますが、堤さんの胸を借りて良い芝居が出来るように、自分を信じて頑張りたいと思います。ぜひ多くの皆さんに劇場でこの舞台をお楽しみいただきたいと思います。
ウィル・タケット コメント
今は「Every Good Boy Deserves Favour」を上演するのにパーフェクトな時ではないかと思います。
われわれが信頼を置くべき当局が、ますますわれわれが真実ではないと分かっていることを受け入れ、信じろと言い、権力者とわれわれの間の関係はますます張り詰めたものになっています。
今日の政治状況は、この芝居が書かれた1970年代の状況とは非常に異なるものかもしれませんが、われわれと真実との間の関係、われわれ個人としての自由、自由であるという感覚は、これまでになく複雑になってきています。
ストッパードの辛辣なウィットと、プレヴィンの親しみやすいが曲想的には難解な音楽の組み合わせが複雑な雰囲気を醸し出し、演劇構造の中で音楽とテキストが同じ重みをもって絡み合っています。
本作の設定は架空の、典型的な絶対主義国家ですが、自由のためにわれわれは何を放棄する心の準備があるのかについて、場所と時間の間を揺れさまよいながらじっくりと考えることができます。
「俳優とオーケストラのための戯曲『良い子はみんなご褒美がもらえる』」
2019年4月20日(土)~5月7日(火)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
2019年5月11日(土)・12日(日)
大阪府 フェスティバルホール
作:
作曲:アンドレ・プレヴィン
演出:ウィル・タケット
指揮:ヤニック・パジェ
出演:
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Emiri.S @emr_81
ロズギルのトム・ストッパードによる戯曲。これは絶対に観ないとだなーーー
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