陰惨な事件をもとに描く“女の一代記”、稲葉賀恵演出「血のつながり」開幕

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世界の演劇「血のつながり」が、昨日3月22日に東京・文学座新モリヤビル1階で開幕した。

「世界の演劇 vol.2 ~カナダ~『血のつながり』」より。

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「世界の演劇 vol.2 ~カナダ~『血のつながり』」より。

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文学座の有志によって構成された世界の演劇は、多彩な海外戯曲を上演する団体。第2回公演となる今回は、カナダのシャロン・ポーロックによるサスペンスを、稲葉賀恵の演出で立ち上げる。1892年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州で資産家の夫婦が斧で惨殺され、夫婦の次女リジー・ボーデンが事件の被疑者となる。事件から10年後、無罪釈放になったリジーは親友である女優と共にあるゲームを始め……。

「世界の演劇 vol.2 ~カナダ~『血のつながり』」より。

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上演に際し稲葉は「陰惨な事件を元にした戯曲ではありますが、女としての権利が一切無い時代に、自分の尊厳を守ろうとした一人の女の一代記でもあります」と本作を紹介すると共に、観客に向け「性に対する葛藤、自分自身の人生を全うすること、誰にでもある問題に真っ直ぐに向かった作品です。どうぞご期待ください」と呼びかけている。

上演時間は休憩ありの約1時間55分。公演は明日3月24日まで。

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「世界の演劇 vol.2 ~カナダ~『血のつながり』」

2019年3月22日(金)~24日(日)
東京都 文学座新モリヤビル1階

作:シャロン・ポーロック
訳:吉原豊司
演出:稲葉賀恵
出演:前東美菜子、内堀律子、大原康裕つかもと景子、永川友里、内藤裕志、木場允視

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