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「海辺のカフカ」仏公演千秋楽、村上春樹も登壇「蜷川幸雄氏との記憶と共に」

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「海辺のカフカ」フランス公演より。(c)KOS‐CREA / 写真提供:国際交流基金

「海辺のカフカ」フランス公演より。(c)KOS‐CREA / 写真提供:国際交流基金

「ジャポニスム2018:響きあう魂」の公式企画「海辺のカフカ」のフランス公演が、2月23日に千秋楽を迎えた。

蜷川幸雄演出により2012年に初演された「海辺のカフカ」は、村上春樹の同名長編小説を原作とした作品。フランス公演千秋楽のカーテンコールでは、会場に集まった観客がスタンディングオベーションでキャストを迎えた。これについて、出演者の寺島しのぶは「フランスのお客様が『海辺のカフカ』という作品をとても愛していると感じましたし、スタンディングしてくださる姿をみて、小説もお芝居も愛してくださっていると、とても嬉しくなりました」とコメント。共演者の岡本健一は「カーテンコールでは、お客様との間で心が通じる感覚があり、感極まってしまいました」と感想を口にしている。

また公演最終日の23日にはトークイベントも開催され、原作者である村上が出席した。村上は若い世代を中心に招待された500人ほどの参加者を前に、「私の小説をもとにした『海辺のカフカ』公演で、そしてこの作品を演出した亡き蜷川幸雄氏との素晴らしい記憶と共にパリに来られたことは大変光栄であると共に嬉しく思っています」と挨拶し、「彼のとても革新的で創意あふれる演出を素晴らしいと思います。そして何より皆様にこの公演を楽しんで頂けるよう、願っています」とメッセージを送った。

なお本作の東京凱旋公演は、5月21日から6月9日までTBS赤坂ACTシアターにて行われる。

寺島しのぶコメント

フランスのお客様が「海辺のカフカ」という作品をとても愛していると感じましたし、スタンディング してくださる姿をみて、小説もお芝居も愛してくださっていると、とても嬉しくなりました。東京公演 までは二ヶ月ありますので、頭を一旦リセットして、また新しく取り組んで積み上げていきたいです。

岡本健一コメント

僕は今回カンパニー初参加なので、お客様がどんな反応をされるかなと思っていたのですが、フランスの皆さんは、村上春樹さんの本をほとんど読んでいらして、台本の哲学的な会話で笑ったり喜んでくれている姿に感動しました。日常では味わえない表と裏のある役の本質をつかむのに苦心しましたが、カーテンコールでは、お客様との間で心が通じる感覚があり、感極まってしまいました。

「海辺のカフカ」

2019年2月15日(金)~23日(土)※公演終了
フランス コリーヌ国立劇場

2019年5月21日(火)~6月9日(日)
東京都 TBS赤坂ACTシアター

原作:村上春樹「海辺のカフカ」(新潮文庫)
脚本:フランク・ギャラティ
演出:蜷川幸雄
演出補:井上尊晶

出演:寺島しのぶ岡本健一古畑新之柿澤勇人木南晴夏高橋努鳥山昌克木場勝己 / 新川將人妹尾正文マメ山田塚本幸男堀文明、羽子田洋子、多岐川装子、土井ケイト、周本絵梨香、手打隆盛、玲央バルトナー

「ジャポニスム2018:響きあう魂」

2018年7月~19年2月
フランス パリ ほか

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