project K「僕らの未来」開幕、加藤和樹「強い絆でつながっている感覚」

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本日12月6日、project K「僕らの未来」が東京・品川プリンスホテル クラブeXにて開幕。上演に先駆け同日、同劇場で囲み取材が実施された。

project K「僕らの未来」囲み取材より、左から河合龍之介、加藤和樹、鎌苅健太。

project K「僕らの未来」囲み取材より、左から河合龍之介、加藤和樹、鎌苅健太。

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project K「僕らの未来」チラシ

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本作は2007年に発売された加藤和樹のアルバム「Face」に収録された楽曲「僕らの未来~3月4日~」の舞台化作品。囲み取材には脚本・演出を手がけるほさかようのほか、出演する加藤、鎌苅健太河合龍之介なだぎ武吉高志音が出席した。

project K「僕らの未来」囲み取材より、左からほさかよう、吉高志音、河合龍之介、加藤和樹、鎌苅健太、なだぎ武。

project K「僕らの未来」囲み取材より、左からほさかよう、吉高志音、河合龍之介、加藤和樹、鎌苅健太、なだぎ武。[拡大]

加藤は楽曲「僕らの未来~3月4日~」はもともと地元の仲間たちに向けて書いたメッセージソングだったと説明。同楽曲の舞台版となる本作で、自身の初舞台「ミュージカル『テニスの王子様』」で共演した鎌苅や河合と共に舞台に立つことについて、「またそろってお芝居できるなんて想像もしなかった。それぞれの道でがんばってきたからこそ実現できた、奇跡のつながりです」と喜びをのぞかせながら、「『テニミュ』で同じ釜の飯を食ったのはすごく特殊な始まりだったと思うんですけど、強い絆でつながっている感覚がある。懐かしさもあるし、『こういう演技をするようになったんだ』と思うことがたくさんあります」と目を細めた。

鎌苅は「『僕らの未来』は僕も大好きな曲なので、個人的にも舞台化がうれしい」と胸の内を明かす。記者から加藤と河合の印象についてコメントを求められた鎌苅は、加藤については「(「ミュージカル『テニスの王子様』」では)一番前に立ってくれる僕らの部長でしたが、影響力や真面目さは相変わらずです。彼はいつも誰より早く稽古場でアップをしていますが、影響されて僕らも“かず筋トレ”に参加するようになりました(笑)」と裏話を紹介。さらに河合には「後ろから包み込んでくれる強さがある」と信頼を寄せつつ「つかみどころがなくて、いつも俺より4個くらい先を見ている感じだった」「加藤和樹がまっすぐ歩くのに対して、斜めに行っちゃう河合龍之介、みたいな……」と身振り手振りを交えながら語り、共演者たちを笑わせた。

続く河合は、「この世界に入ったときから仲間だったメンバーと、特別な時間を過ごしている」と加藤、鎌苅に視線を送る。また河合は「ミュージカル『テニスの王子様』」出演当時と現在の加藤、鎌苅の印象の違いに言及。同作出演時の自身や共演者を「当時は自分が何者でもなかったので、『俺はこうしたいんだ!』と自分を大事にするベクトルだった」と振り返りつつ、「今は2人(加藤、鎌苅)とも、自分のことは置いといて人のために何かをしてくれる。芝居しながら彼らに与えてもらうものが多いし、みんなはそれにしっかり返していて……いい循環が生まれていると思います」と厚い信頼を寄せた。

なだぎは「今回のお芝居は、この“ラーメン二郎”さんの曲から……」と加藤を示しながら口火を切り、ラーメン好きの加藤からは笑い交じりに「違います、加藤和樹です」とツッコミが入る。楽曲「僕らの未来~3月4日~」の背景について加藤から詳しく聞いたと言うなだぎは「それぞれが等身大の年代の役柄を演じるこの作品では、バックにリアルな日常がある」と内容を分析。続けてなだぎは「上演時間は2時間弱くらいですが、どうぞずっと私を見ていただけたら」と茶目っ気たっぷりに呼びかけ、共演者たちの笑いを誘った。

次に最年少キャストの吉高が「キャストが3世代に分かれていて、感じることや考えること、生きてきた時代がみんな違う。でもたとえ考え方が食い違っていても(作品への)思いは同じです。皆さんからたくさん吸収して、経験を生かせるようがんばります!」と真摯な表情で挨拶すると、なだぎが「壁に向かって練習したかいがあったなあ!」と野次を飛ばす。これを受けた鎌苅は即座に「言わんでいい! なんで言うんすか、かわいそうに……!!」と声を上げ、会場には大きな笑いが起きた。

「これだけキラキラした人たちを使いながら、シンプルに“演劇”というものを信じて作ってきた作品」と本作を紹介するのは脚本・演出のほさか。ほさかは「日頃華やかなエンタテインメントを観ている方からすると『おとなしくない?』とか不思議な感覚があるかもしれませんが、『この物語は自分たちのことなんだ』と思っていただけるように作ってきた作品です。面白くなっていると思いますので! どうぞご期待くださいませ!!」と声を大にしてメッセージを送り、共演者たちを笑わせた。

project K「僕らの未来」囲み取材より、「手、反対じゃないですか?」となだぎ武(右端)にツッコむ鎌苅健太(右から2番目)。

project K「僕らの未来」囲み取材より、「手、反対じゃないですか?」となだぎ武(右端)にツッコむ鎌苅健太(右から2番目)。[拡大]

最後に出席者を代表し、加藤が観客にメッセージを送る。今回企画段階から作品作りに関わった加藤は、「ゼロから物語が構築されていく様子を目の当たりにして、自分の思いにもいつもとは違うものがある」と感慨深げに語り、上演に向けては「生きることに疲れていたり、目標を見失ったりしている若者たちに大事なメッセージを届けられると思います。自分の寿命を自分で決めることはできませんが、いろんな選択をしながら自分らしく生きるということを伝えたい」「個人的にも、今の自分の仕事について『押し付けや自己満足になっていないか?』と考えさせられました。考えたことも含めて舞台上で出しきって、今このメンバーだからできる、いろんな世代の方に響くものを作れるようやっていきたい」と力強く締めくくった。

なお本公演では一部上演回の終演後にトークショーを実施。本作のキャストのほか、ゲストとして上島雪夫伊勢大貴内海啓貴植田圭輔高橋健介井阪郁巳中河内雅貴城田優青柳塁斗瀬戸祐介土屋佑壱永山たかしといった面々が登場する。またこのたび、本作のDVDが3月4日に発売されることも決定。12月25日までに予約すると、非売品のポストカードセットが贈られる。

公演は12月6日から16日まで東京・品川プリンスホテル クラブeX、12月20日から23日まで大阪・大阪ビジネスパーク円形ホールにて。

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project K「僕らの未来」

2018年12月6日(木)~16日(日)
東京都 品川プリンスホテル クラブeX

2018年12月20日(木)~23日(日・祝)
大阪府 大阪ビジネスパーク円形ホール

原案:加藤和樹「僕らの未来~3月4日~」
脚本・演出:ほさかよう
出演(五十音順):加藤和樹、鎌苅健太河合龍之介なだぎ武吉高志音

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みやこわすれ @kenzakikuniko

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