10月から11月にかけて上演される現代能楽集IX「竹取」のビジュアルが公開された。
公開されたのは、キャストの
上演にあたり、小野寺は「最古であり現代でもある何か新しい普遍を見つけられればと思います」と意気込みを述べ、小林は「能楽師やダンサーなど、共演者に様々なジャンルの方々がいらっしゃるのがこの作品の魅力だと思います」とコメント。貫地谷は今回が初共演となる小林とのビジュアル撮影を振り返り、「一緒に面白いポーズをとってみたり、小野寺さんとのやりとりも和気あいあいとした雰囲気でしたのでこれからの稽古が楽しみです」と語った。
東京公演は10月5日から17日まで東京・シアタートラムにて行われ、その後、21日に滋賀・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール、23・24日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、27・28日に福岡・福岡市立東市民センター なみきホール、11月2日には熊本・熊本県立劇場 演劇ホールで上演される。東京公演のチケットは7月16日に発売。
小野寺修二コメント
日本最古の物語といわれる竹取物語。昔絵本で読んだかぐや姫は、やんごとなき美しさとの噂がめぐっていくのを「怪物だと周りにバレたら掌を返すから、気をつけて!」と神経質になって読んだ記憶があります。(実際、急激に成長した不思議な子どもであることは膨らまされずでしたが)
子どもの天井知らずの万能感はきっと今も昔も、何の迷いもなく文字通りすくすくと成長し、かぐや姫を育て始めてから翁の元には黄金が竹の中からザクザク出てくるのも何だか説得力を持つ気がします。その子どもの世界がある時トンと天井にぶつかって守られていた境界線がなくなり、女性となったかぐや姫は世間に投げ出され浮標のない状態、ああだこうだ勝手に評され、かぐや姫の五人衆に対するわがままな無理難題も、胸のすくような共感するような、何とも読み切れない孤独感あり。月への帰還を阻止しようと皆が空に向かって無駄に弓矢を射るところが印象深く、その確かにいたのに結局いなくなってしまう、悲しいともハッピーとも違う、言ってみれば中庸さ、そんなことを表出したいと思っています。
今回、小林聡美さんと貫地谷しほりさんというお二人にご出演頂けることになり、最古であり現代でもある何か新しい普遍を見つけられればと思います。
小林聡美コメント
小野寺さんは優しい顔をして、実は厳しい(笑)。身体を全力で絞り出す様な感覚と集中力と瞬発力が求められます。そこを覚悟して、楽しく稽古に挑めたらと思います。貫地谷さんとは初めてお会いしましたが、身長が私と全く同じでとても親近感を感じました。芯の強そうな女優さんで、共演がとても楽しみです。他にも能楽師やダンサーなど、共演者に様々なジャンルの方々がいらっしゃるのがこの作品の魅力だと思います。「竹取」がどういう作品になるのかまだわからない段階ですが、皆様に驚きと楽しさを感じていただけるよう、頑張りたいと思います。
貫地谷しほりコメント
元々「かぐや姫」のお話には興味がありましたが、今回小野寺さんが演出されるということで、ただ物語の美しさだけでなく、人間の影の部分みたいなものも描かれるのではないかとさまざまな期待が膨らんでいます。自分自身不安な部分はありますが、フィジカルシアターというか、新しいジャンルに挑戦できる機会ですので楽しみです。小林さんはお芝居から伝わってくる潔さが気持ちよく、ずっとご一緒してみたかったのでとても嬉しいです。今日初めてお会いしましたが、ビジュアルの撮影で一緒に面白いポーズをとってみたり、小野寺さんとのやりとりも和気あいあいとした雰囲気でしたのでこれからの稽古が楽しみです。
現代能楽集IX「竹取」
2018年10月5日(金)~17日(水) ※10月5日はプレビュー公演。
東京都 シアタートラム
2018年10月21日(日)
滋賀県 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール
2018年10月23日(火)・24日(水)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2018年10月27日(土)・28日(日)
福岡県 福岡市立東市民センター なみきホール
2018年11月2日(金)
熊本県 熊本県立劇場 演劇ホール
企画・監修:
脚本:平田俊子
構成・演出:
音楽:阿部海太郎
出演:
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