本作はチェーホフの「かもめ」から着想を得た群像劇。「誰も、誰かの当事者にはなれない」という人間の宿命をテーマに、「かもめ」の登場人物の男女を逆転させ、性差やそこに生じるズレを描き出す。
出演者であるアマヤドリの
上演時間は約1時間50分。公演は4月29日まで。なお本作の音楽は、2人組音楽ユニットの
小角まやコメント
みんなめんどくさくて、みんな寂しいんです、この劇。
私が演じる世子(せいこ)は、子供っぽくて甘ったれ、
自分のことばっかり考えてるくせに、人から認められたい、
そんなやつなんです。うーん、ていうか、私です。
初めてご一緒するにも関わらずこんなに本質を見抜いた役を書くなんて、
藤原さん、恐ろしいひとです。
生きるのは、寂しい。めんどくさくて寂しい大人たちが、
愛おしくなる作品にしたいな。
劇場でお待ちしてます。
藤原佳奈コメント
SNSでいろんな人の声が可視化され、良くも悪くもあまりにも個人個人が見ている世界に違うことを、より強く突きつけられるようになった気がします。
あまりにもいろんな人がいる。そして、期待したり絶望しながら一緒に生きていく。なんて愛しくて、寂しいのか。
mizhenの久しぶりの新作、どうぞお楽しみください。
mizhen「溶けない世界と」
2018年4月25日(水)~29日(日・祝)
東京都 d-倉庫
脚本・演出:
音楽:
出演:
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- mizhen ”ミズヘン”@4/25-29「溶けない世界と」 (@mizhen_tw) | Twitter
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藤原佳奈🥚KanaFujiwara @mizhen_f
「聴者を演じるということ」を観て思い出したこと。
チェーホフ「かもめ」を下敷きに、登場人物それぞれの寂しさを環世界の視点で捉えようと、ろう者、中途失聴者の役が登場した「溶けない世界と」を上演したのは2018年。
この時の自分にはろう者俳優に出演依頼をするという選択肢がなかった。 https://t.co/vVhlS6IEef