朗読劇「リリーの魔法と好奇心について」が5月11日に東京・久遠キリスト教会で上演される。
詩人の大崎清夏が作・演出を手がける本作は、昨年2017年夏に岡山で起きたゾウガメの脱走事件に着想を得て創作された、一夜限りの朗読劇。阿佐ヶ谷動物園の檻の外で放し飼いにされていたアルダブラゾウガメ・リリーと、リリーについて想像する男の子と女の子、リリーをどんぐりと勘違いしたツバメの物語が展開する。大崎とTOLTAの山田亮太が朗読、
大崎は上演にあたり、ブログに「動物の集会に、こっそり混ざるような気持ちで、お立ち会いいただけたら幸いです」とコメントをつづった。なお本作はアートイベント・阿佐ヶ谷アートストリート2018に参加する。
大崎清夏コメント
阿佐ヶ谷アートストリート2018の参加企画として、一夜限りの朗読劇公演を発表することになりました。音楽を、草が育つような音色を奏でるアルプのふたりが演奏し、ダンスを、豊かなからだで林や川をえがく福留麻里さんが踊ります。朗読は、詩人の山田亮太さんとご一緒します。
実は、2月に出版した詩集「新しい住みか」の最終的なコンセプトを決めるきっかけになったのが、去年の夏にニュースで見た、ゾウガメの脱走事件でした。今回の公演では、詩集の冒頭におさめたそのゾウガメの詩をひらいて、ささやかな物語をつくりました。会場には、久遠キリスト教会の礼拝堂という、その場所そのものが神聖な森のような空間をお借りします。
動物の集会に、こっそり混ざるような気持ちで、お立ち会いいただけたら幸いです。
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- 朗読劇「リリーの魔法と好奇心について」開催のお知らせ
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