コンブリ団「ムイカ」開幕、はしぐちしん「世界を見つめる視線が折り込めた」

コンブリ団「『ムイカ』再び」が、本日2月23日に開幕する。

本作は2009年に初演された、はしぐちしん率いるコンブリ団の代表作。はしぐちが幼少期を過ごした広島での体験をベースに、8月6日の原爆投下により日常が変容していくさまが描かれる。なお本作は第17回OMS戯曲賞大賞を受賞しており、2012年に再演された。今回は6年ぶりに、新演出・新キャストで上演される。

開幕に際しはしぐちは「再々演ということになるのですが、今回も戯曲に手を入れました。わずかな改稿なのかも知れませんが、今の私の世界を見つめる視線が折り込めたと思っています」と自信をのぞかせている。

公演は2月25日まで大阪・八尾市文化会館 プリズムホールで上演されたのち、5月25日から27 日に東京・駅前劇場、6月30日と7月1日に三重・津あけぼの座、7月28日と29日に広島・広島市東区民文化センター・スタジオ2にて上演される。

はしぐちしんコメント

「いよいよ初日です」

本作は3度目の創作となります。再々演ということになるのですが、今回も戯曲に手を入れました。わずかな改稿なのかも知れませんが、今の私の世界を見つめる視線が折り込めたと思っています。その私の視線を俳優たちが、彼女達の今の視線で立体化してくれました。そして最後に必要となるのが、ご来場いただくお客様の今の視線です。私たちの視線と皆さまの視線が劇場で演劇的に交わったとき、この作品は完成するのだと思っています。それがほんの一瞬で、すぐにすれ違ってしまったとしても、そこには豊かな時間が残るのだと思います。皆さまと劇場でお会いできることを楽しみにしております。