「ラブ米」“ハーベストショー”でグルメを魅了！田村升吾「あとは炊き上げるだけ」

「RICE on STAGE『ラブ米』～Endless rice riot～」が、本日11月17日に東京・品川プリンスホテル クラブeXにて開幕。これに先駆け、ゲネプロと囲み取材が行われた。

テレビアニメ「ラブ米」は、日本人のソウルフードであるお米を擬人化した作品。物語の主軸を担うのは、穀立稲穂学園に入学した新米5人によるユニット・ラブライスだ。KPR／開幕ペナントレースの村井雄が脚本・演出・作詞を手がける舞台版には、テレビアニメ版にも登場したラブライスに加え、“ライバル米”であるST☆RICE（スターリッス）やGAZEN BOYS（ガゼンボーイズ）、そして合鴨ブラザーズがオリジナルキャラクターとして登場する。

ラブライスのメンバーを演じるのは、ひのひかり役の田村升吾、ささにしき役の星乃勇太、ひとめぼれ役の前川優希、あきたこまち役の白石康介、にこまる役の佐野真白。陸稲米（おかぼまい）を中心としたST☆RICEでは、ネリカ役を健人、平山役を川上将大、トヨハタモチ役を齋藤健心、キヨハタモチ役を北乃颯希、ゆめのはたもち役を宮本弘佑が演じ、古代米を中心とするGAZEN BOYSでは、白瑞光役を白柏寿大、黒太閤役を田内季宇、紫楊貴役を伊崎龍次郎が務める。また合鴨ブラザーズの弟鴨役に福島海太、兄鴨役には滝口幸広がキャスティングされた。

初めは敵対し合っていたラブライス、ST☆RICE、GAZEN BOYSの3チームだったが、迫り来るイナゴの襲来から身を守るため、力を合わせて戦うことに。そんなとき、3チームの前にアフロ頭が特徴的な合鴨ブラザーズが姿を現した。果たして彼らは、自身の美味しさをアピールするライブ“ハーベストショー”で、イナゴを撃退することができるのか。

第1部では通常のステージ、第2部では“ハーベストショー”をメインとしたステージが展開し、フレッシュさが持ち味のラブライス、ストロングスタイルを貫くST☆RICE、優雅な舞を得意とするGAZEN BOYSは、それぞれの個性的なパフォーマンスで観客を魅了。なお第2部ではペンライトやうちわの使用が可能となっている。

ゲネプロ前に行われた囲み取材には、ひのひかり役の田村、ささにしき役の星乃、ネリカ役の健人、平山役の川上、白瑞光役の白柏、兄鴨役の滝口に加え、演出の村井が出席。田村は「個性が強いお米たちの中でも、チームワークのよさは負けません」と自身が所属するラブライスの魅力を語り、「あとは、稽古で作ってきたものを炊き上げるだけ。みんな粒ぞろいのお米たちなので、お客様には1粒1粒味わって帰ってもらいたい」と抱負を述べる。

続く星乃は「今までにない2.5次元作品を目指して稽古してきました。ぜひとも若いお米たちの圧を感じてもらえればと思います」と笑顔で語り、健人は「稽古が始まってから、雨の日も風の日もお米として育ってきました。稽古でやってきたことを信じて、観に来てくださったお客さんと炊き上がりたい」とコメント。また川上は「ST☆RICEの平山としては、お客様にどれだけ強い印象を与えられるかが勝負だと思っています」と本作にかける思いを明かし、白柏は「いい意味でいい茶番になりました（笑）。グルメたち（ファンの総称）を魅了するような美しい舞をお届けしたいです」と意欲を見せる。

本作のビジュアル撮影まで、自身が演じる役どころを知らされていなかったという滝口は「突然アフロのカツラを被せられて、どうやって役作りしたらいいかわからなかったですね（笑）」とおどけつつ、「『ラブ米』は、アツアツのお米のような熱い作品。とにかくくだらないことを100パーセントの力でやっているので、そこをぜひ楽しんで観てほしい」と観客に呼びかけた。

キャスト陣のお米にちなんだトークで、会見は終始和やかなムードで進行。そんな中、演出の村井は「この舞台を通して、世界中にどんどんお米の文化が広がっていけばいいなと。2020年の東京オリンピックで“ハーベストショー”をやるのが夢です（笑）」とコメントし、さらに会場を盛り上げた。公演は11月26日まで。上演時間は休憩なしの約1時間55分で、11月23日13:00 / 18:00開演回のみ約2時間25分となっている。