劇団青年座の俳優養成機関である劇団青年座研究所。今回の実習公演には、2年間のカリキュラムを終えた実習科42期生たちが出演する。
「動員挿話」は、日露戦争の真っただ中にある明治37年を舞台に、戦争に翻弄される夫婦の姿を描く作品。出征の命が下った陸軍少佐・宇治は馬丁(馬の世話をする人)の友吉に戦地へ同行するよう持ちかける。友吉が戦場に赴くことに妻の数代は猛反対し……。
もう一方の「歳月」は、大正時代が舞台の物語。浜野家の末っ子・八州子が若い学生との間に子供を妊娠したことで一家は騒動に。年月の経過と共に、その家族の姿を描き出す。
実習公演では、研究生たちが場面転換などのスタッフワークも担当。出演する研究生たちは古い文体で書かれている岸田戯曲と格闘した稽古の成果を発揮した。なお実習科42期生たちは、2018年に卒業公演を控えている。
劇団青年座研究所 実習科42期 実習公演「『岸田國士集』~動員挿話 歳月~」
2017年11月10日(金)~12日(日)
東京都 青年座劇場
作:
演出:
出演:青年座研究所実習科42期生
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