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大竹しのぶ&鈴木杏、蜷川幸雄に思い馳せる「欲望という名の電車」が12月から

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左から鈴木杏、大竹しのぶ、北村一輝、藤岡正明。

左から鈴木杏、大竹しのぶ、北村一輝、藤岡正明。

シアターコクーン・オンレパートリー2017 DISCOVER WORLD THEATRE vol.3「欲望という名の電車」の製作発表が本日11月6日に都内で行われ、出演者の大竹しのぶ北村一輝鈴木杏藤岡正明、演出のフィリップ・ブリーンが登壇した。

2002年の蜷川幸雄演出版以来、15年ぶりに東京・Bunkamura シアターコクーンに登場する本作は、1947年の初演以降、世界中で上演され続けているテネシー・ウィリアムズの名作戯曲。今回の上演版では、大竹が主演を務めたテネシーの戯曲「地獄のオルフェウス」で知られるフィリップが演出を担当する。

会見に登壇したフィリップはまず、「『地獄のオルフェウス』では、何事にも代えがたい貴重な経験をさせていただきました。今回もまた素晴らしいキャストの皆さんと、最も偉大なアメリカの戯曲に挑めることをうれしく思います」と喜びを語り、「これまでに多くのプロダクションが『欲望という名の電車』を上演してきていますが、今回のプロダクションでは、とある家庭で起きた悲劇にとどまることなく、テネシーが表現しようとしていた大きな世界を体現できればと思います」と意欲を見せる。

蜷川演出版でも主人公のブランチを演じた大竹は、フィリップとの再会を喜ぶと共に、「15年前に蜷川さんとこの作品をやって、いつかもう一度やろうと約束していたんですが、残念ながら実現することは叶わなくて。蜷川さん亡きあと、誰と一緒にもう一度作品を立ち上げることを考えたときに、フィリップとだったら蜷川さんも『いいんじゃない?』と言ってくれる気がしたんです」と微笑み、フィリップに視線を送った。

ブランチの妹・ステラを演じる鈴木は「私が27歳くらいのときに、蜷川さんから『杏ちゃんが今の歳くらいでステラをやったら、ちょうどいいと思うんだよなあ』と言われたことがあって、そのときに初めて彼女の存在を意識したんです。蜷川さんが亡くなって、ステラとはもう出会えないのかなと思っていたところに、このお話をいただいてすごくラッキーだと思いました」とコメント。また鈴木の初舞台となった2003年の「奇跡の人」についても触れ、「大竹さんと共演させていただいた『奇跡の人』から私の演劇人生は始まりました。当時はヘレンケラーの役だったので、大竹さんの目を見ることができなかったのですが、今回はしっかりと目を合わせて、セリフを交わすことができる。その喜びに心が震えました」と胸中を明かした。

ステラの妹の夫・スタンリー役を務める北村は「『欲望という名の電車』という、素晴らしい戯曲に出会うことができて光栄です。今回は、これまでのプロダクションとは一味違う『欲望という名の電車』を皆さんにお届けできるのではないのでしょうか。本番まで約1カ月、魅力のあるスタンリー像を作っていけるようがんばります。期待してください」と意気込みを語る。そして、ブランチに恋するミッチ役の藤岡は「僕が演じるミッチは、187cm、93kgという体型なんですが、僕自身は171cm、64kg。さあ、あと30kgどうしましょう……? ということで、約1カ月後の本番に向けて、“太ります宣言”をさせていただきます(笑)」と会場の笑いを誘った。

東京公演は12月8日から28日までBunkamura シアターコクーン、大阪公演は2018年1月6日から8日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて行われる。

シアターコクーン・オンレパートリー2017 DISCOVER WORLD THEATRE vol.3「欲望という名の電車」

2017年12月8日(金)~28日(木)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

2018年1月6日(土)~8日(月・祝)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

作:テネシー・ウィリアムズ
演出:フィリップ・ブリーン
翻訳:小田島恒志
出演:大竹しのぶ北村一輝鈴木杏藤岡正明 / 少路勇介粟野史浩明星真由美上原奈美深見由真石賀和輝真那胡敬二西尾まり

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