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ナチス政権下の市民の動揺描く、青年座×古川健「旗を高く掲げよ」明日開幕

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劇団青年座 「旗を高く掲げよ」より。(撮影:坂本正郁)

劇団青年座 「旗を高く掲げよ」より。(撮影:坂本正郁)

劇団青年座「旗を高く掲げよ」が、明日7月28日に開幕。本日7月27日にゲネプロが行われ、演出の黒岩亮とキャストの松熊つる松石母田史朗がステージナタリーにコメントを寄せた。

黒岩は「今回の舞台と今日世界で起こっている事象と照らし合わせて、何かを考えるきっかけになってほしいと思っています」とコメント。松熊は「普遍的なテーマとの出逢いとこれからこの作品を共有するお客様との出逢いに興奮しそうです」と開幕への期待を述べ、石母田も「『自分は戦争や差別を支持するわけがない』という人にも、いつの間にか流れに巻き込まれる家族に自分を重ね、考えてもらえる何かがあると思います。およそ一カ月皆で積み重ねてきたものを信じて、戯曲の世界に生きたいと思います」と意気込みを語った。

本作は、新進劇作家の作品を青年座劇場で上演するシリーズの第1作目。今回は、第二次世界大戦下のドイツ・ベルリンを舞台にした、劇団チョコレートケーキ古川健による書き下ろしが登場する。「模範的なファシストは、模範的な市民でもあり得る」を基本テーマに、ナチス政権下、ナチス親衛隊(SS)の組織の中で生きる一般市民の姿を描き出す。公演は8月6日まで、東京・青年座劇場にて。

黒岩亮コメント

第二次世界大戦中のナチス政権下に生きる一般的な市民を描いた作品です。戦争にまつわる話で、被害を受けた方に焦点を当てるのは、とても意味のあることだと思いますが、戦争を起こした側の論理、そのメカニズムを知らないと、悲劇の本質は分からないのではないかと考えています。今回の舞台と今日世界で起こっている事象と照らし合わせて、何かを考えるきっかけになってほしいと思っています。ぜひともご来場ください。

松熊つる松コメント

舞台稽古は終わった。稽古がこんなに楽しかったのは、内容の重さの反動か?
知るべき時代背景が膨大で凄まじいものではあったけれど、知る事は喜びとなり、何とかこの舞台の持つメッセージを色んな人に伝えたくなった。作品は、今正に発表するにふさわしい内容と感じている。普遍的なテーマとの出逢いとこれからこの作品を共有するお客様との出逢いに興奮しそうです。
お待ちしております。

石母田史朗コメント

いよいよ明日は初日です!!
現代の価値観から見れば、とても愚かに見えてしまいかねない事を、その時代の渦中に生きた人々が何を考え、とまどい、選択していったのか……。それを観てもらうことで、「自分は戦争や差別を支持するわけがない」という人にも、いつの間にか流れに巻き込まれる家族に自分を重ね、考えてもらえる何かがあると思います。
およそ一カ月皆で積み重ねてきたものを信じて、戯曲の世界に生きたいと思います。

劇団青年座 第227回公演「旗を高く掲げよ」

2017年7月28日(金)~8月6日(日)
東京都 青年座劇場

作:古川健
演出:黒岩亮
出演:山野史人石母田史朗、小豆畑雅一、豊田茂、嶋田翔平、鹿野宗健、渕野陽子、松熊つる松田上唯、市橋恵

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