「細雪」が明日3月4日に東京・明治座にて開幕する。これに先がけ本日3月3日に公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
「細雪」は谷崎潤一郎の同名小説を原作に、大阪・船場で木綿問屋を営む旧家を舞台に繰り広げられる4人姉妹の物語。1966年1・2月に初演されたのち、数々の女優がこの4人姉妹を演じており、2015年4・5月までに1499回を上演。今回の初日公演で1500回目の上演を迎える。
満開の桜のセットの中、舞台衣装を身にまとい取材に応じた
今回新たに「細雪」に加わった三女・雪子役の紫吹と四女・妙子役の壮。記者から「宝塚の元トップスターであるお2人が加わることで新しい『細雪』誕生の可能性は?」と質問が飛ぶと、賀来が「踊ってもらいましょうか(笑)」と笑い、壮が「そうなったら、もれなくお姉ちゃん達が相手役をしてくれるんですよね?」と笑顔で返す一幕も。
紫吹は「私、世の中で“お嬢キャラ”とか言われていますけれど、本当のお嬢様になった気持ちです。本当のお嬢様って大変ねと思いました。4人の中で一番おしとやかな性格で、品格があって、でも芯がある。歴代、色々な女優さんが演じてきた雪子を一生懸命つくっていますので、ぜひ見ていただきたいです」と意欲を見せる。壮は「妙子は活発な役なんですけど、どうしても活発すぎてしまうところがあって。今日の舞台稽古も大変だったんです。実は着物を破いてしまいまして……。振袖でお芝居をするのが初めてなので、立ち座りの時に踏んでしまったりとか、草履で滑ってしまうとか」と稽古場でのエピソードを明かした。
これを受け次女・幸子役の水野が「振袖を着る(二十歳)前から男役だったのよね」と返すと壮は「そうなんです。振袖ってあまり着ないですからね」と同意。紫吹も「そう、振袖ってなかなかなないよね。私も二十歳の時はもう男役で劇場に通っていたので、今回こうして綺麗なお着物を着させていただいて、二十歳の様な気持ちです(笑)」と笑う。横で見ていた賀来は「おかしいでしょう?(笑)この感じの4人を仕切るので、いい感じの責任感と笑いがあります」と長女の顔で記者たちに語った。
公演は4月2日まで。
「細雪」
2017年3月4日(土)~4月2日(日)
東京都 明治座
原作:谷崎潤一郎
脚本:菊田一夫
潤色:堀越真
演出:水谷幹夫
キャスト
長女・鶴子:
次女・幸子:
三女・雪子:
四女・妙子:
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- 細雪|明治座
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