2017年1月7日に東京・東急シアターオーブにて開幕する「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート 2017」のリハーサルが、本日1月5日に行われた。
東急シアターオーブが年末年始の風物詩であるクラシックコンサートに対して考案した、ミュージカルナンバーのみで構成されるこの企画。2度目となる今回も、ブロードウェイやロンドン・ウエストエンドで活動する俳優が来日し、「王様と私」「サウンド・オブ・ミュージック」「南太平洋」「雨に唄えば」「ウエスト・サイド・ストーリー」「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」などの楽曲を披露する。
報道陣向けに本日公開されたリハーサルでは、キャストの6人全員で「レント」2幕のオープニングを飾る「SEASONS OF LOVE」を熱唱。続く「クレイジー・フォー・ユー」の「I GOT RHYTHM」ではティール・ウィックス、ジーナ・クレア・メイソンの女性キャスト2人が顔を見合わせながら高らかに歌い上げる傍らで、男性キャストが軽やかにステップを踏むシーンも見受けられた。
リハーサル後に行われた会見には、ティール・ウィックス、ジーナ・クレア・メイソン、ロベール・マリアン、マット・ローラン、アダム・カプラン、
「ウィキッド」のエルファバ役で知られるティールは、ミュージカルとコンサートでの歌唱の違いを問われ、「ミュージカルでは登場人物として歌いますが、コンサートでは“自分らしさ”を出せる。でもそれが時として難しい」と回答。「背景となる物語がないわけですから、歌との結びつきを自分の中から出さなければ。でもとても楽しい!」と大きな笑顔を見せる。
現在、グリンダ役で「ウィキッド」のブロードウェイ公演に出演中のジーナ・クレアは、「このコンサートの素晴らしさは、広範囲の作品を網羅していること。さまざまな物語、ジャンル、異なる時代を1つのコンサートで皆さんに提示できます」と貴重な機会であることをアピール。そして「多くのナンバーが子供の頃から知っている歌。『いつか歌いたい』と願ったナンバーをオケをバックに歌えるなんて!」と出演の喜びを露わにする。
ロベールは「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン役として、ブロードウェイ、ウエストエンド、パリ、モントリオールの公演に出演した経歴を持つ。「大きな店の中にいて、素晴らしい人たちを好きなだけ見られるという贅沢な感覚」とコンサートを紹介する一方で、「自分を表現し、初対面の方々とも交流できるもの」と音楽の持つ素晴らしさについても熱弁をふるった。
「ノートルダム・ド・パリ」の主人公カジモド役を1000回以上務めたマットは、東急シアターオーブでのコンサートシリーズに4度目の登場。ロベルトとハワード以外のメンバーとは初対面だが、「それぞれの間やトーン、エネルギーのレベルがどの程度か探りながら合わせていく作業が楽しいです」とメンバーの顔を見渡し、「6人でマジックを作り上げられることが素晴らしい!」と本番を心待ちにした。
「キンキーブーツ」のファーストナショナルツアーに主人公チャーリー・プライス役として出演し、2016年10月に初来日したアダム。ミュージカルの魅力を「楽曲を自分の体験や思い出に結びつけることができることだと思います」と語り、「個人的には、指揮者のダウンビートで音楽が始まったとき、観客の皆さんが『あ、あの曲!』とわかる瞬間を見るのがすごく好きなんですよね」と続けた。
「オペラ座の怪人」のファントム役でブロードウェイでの最多出演回数を誇るハワードは、「ブロードウェイでは絶対に歌えない楽曲が披露できることは素晴らしい体験」と語り、コンサートの魅力を強調した。
東京公演は1月9日まで。その後、1月11日に大阪・フェスティバルホールでも開催される。
「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート 2017」
2017年1月7日(土)~9日(月・祝)
東京都 東急シアターオーブ
2017年1月11日(水)
大阪府 フェスティバルホール
構成・演出:
音楽監督:八幡茂
出演:ティール・ウィックス、ジーナ・クレア・メイソン、ロベール・マリアン、マット・ローラン、アダム・カプラン、
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リンク
- ニューイヤー・ミュージカル・コンサート 2017 | ラインナップ | 東急シアターオーブ|TOKYU THEATRE Orb
- ワールド・ミュージカル・コンサート・シリーズ | 東急シアターオーブ|TOKYU THEATRE Orb
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Chiyuki @honey_chiyuki
開幕直前!ティール・ウィックスら、新年コンサートのリハで「SEASONS OF LOVE」熱唱 https://t.co/TWguKPSQLJ こんなに魅力的なニューイヤーコンサートがあったなんて知らなかった!