2017年1月に上演される「新春浅草歌舞伎」の製作発表が、本日11月18日に都内で行われた。
若手歌舞伎俳優の登竜門として人気を博している「新春浅草歌舞伎」。製作発表には、出演者の
3年連続の登場となる松也は「ステップアップした私たちをご覧いただけるように精進します」と決意を明かし、巳之助は「初めて浅草歌舞伎に出させていただいたときの演目が『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』でした。役者としても原点になった作品なので、気持ちを新たにがんばりたいです」とコメント。また「(中村)梅丸くんとの共演にも注目してほしい。新しい世代が出てくるので、僕自身もどんどん成長しなければ」と抱負を語った。
続く壱太郎は「(松也、巳之助、隼人が)3年かけて作ってきた雰囲気を感じ取って、女形としての役割を果たしたい」と意気込み、自らが演じる「傾城反魂香」のおとくについて「ずっと憧れていた役。父が中村鴈治郎を襲名した公演では、(市川)猿之助さんがおとく役を務めていましたので、今回は猿之助さんにお習いしようと思っています」と笑顔を見せる。
また隼人と錦之助の親子共演でも注目を集めている本作。錦之助は「上置きという立場ですが、気持ちは20代のつもりでがんばります」と宣言し、「息子と一緒に出ることで、お客さまに喜んでいただけたら」と真摯に回答。一方の隼人は「『鈴ヶ森(すずがもり)』は、名だたる名優の方が演じてきた演目。だんまりの中の立廻りはあまり経験がないのですが、しっかり勤め上げたいです」と力強く述べた。
自身にとって初役となる「義経千本桜 吉野山(よしのやま)」の佐藤忠信役について、松也は「壱太郎くんと踊るのはこの『吉野山』が初めて。また早見藤太を演じる巳之助くんとの絡みも非常に楽しみ。2人に支えてもらいながらがんばります」と語り、壱太郎、巳之助に笑いかけた。
「新春浅草歌舞伎」は、2017年1月2日から26日に東京・浅草公会堂にて上演。第1部に「傾城反魂香 土佐将監閑居の場」「義経千本桜 吉野山」、第2部に「双蝶々曲輪日記 角力場(すもうば)」「御存 鈴ヶ森」「棒しばり(ぼうしばり)」がラインナップされた。さらに「新春浅草歌舞伎」恒例の「お年玉<年始ご挨拶>」が第1部、第2部ともに行われる。チケットは11月20日に発売。
「新春浅草歌舞伎」
2017年1月2日(月・祝)~26日(木)
東京都 浅草公会堂
第1部:「お年玉<年始ご挨拶>」「傾城反魂香(けいせいはんごんこう) 土佐将監閑居の場」「義経千本桜 吉野山(よしのやま)」
第2部:「お年玉 <年始ご挨拶>」「双蝶々曲輪日記 角力場(すもうば)」「御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)」「棒しばり(ぼうしばり)」
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- 新春浅草歌舞伎公式WEBサイト|松竹
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aya.(blogが15年目になりました) @musecrescent
壱太郎さんは猿之助さんにおとくを習うとコメント。これはますます楽しみ\(^^)/
「新春浅草歌舞伎」松也&巳之助がアピール「ステップアップした姿を見て」 https://t.co/nrIX3eu1YG