「よしもと×そとばこまち『のぶなが』」の制作発表会見が昨日9月20日に行われ、作・演出を手がける
坂本が作・演出を務め、2013年に上演された「のぶなが」は、織田信長は本能寺の変ではなくそれ以前の戦で命を落とした、という設定のもとに繰り広げられる物語。信長から天下統一の使命を託された濃姫と、彼女を支える戦国武将の姿が描かれる。今回の再演では劇団が吉本興業とコラボレーションし、南園と福本が濃姫役とお夏役をそれぞれWキャストで交互に担当。岩部は、そとばこまちの新谷佳士と信長役をWキャストで、田中は明智光秀役を演じる。
会見冒頭で、坂田は劇団の作風が座長ごとに変わると分析。自身の特徴は「2代目の辰巳琢郎さん、3代目の上海太郎さんの頃に近く、大人数の群像劇を得意としている」と説明する。その上で「のぶなが」を殺陣とダンスが盛り込まれた“エンターテインメント時代劇”と銘打ち、劇団の代表シリーズであると語る。
そして「日頃から老若男女に向けてわかりやすく、笑ってキュンとなって泣かせて、明日もがんばろうと思っていただける作品づくりをモットーにしています。これはまさに吉本さんがやっておられる活動であり、勝手にリスペクトさせていただいておりました」と続け、岩部らには「“自由な時間”を与えて独自の笑いを入れ込んでもらおうと思います」と期待を込めた。
南田は「初めてお話を聞いた時は、ドキドキと緊張とワクワクといろんな感情が押し寄せました。今でもちょっと震えが止まりません(笑)」とコメント。しかし「濃姫は強くて優しい女性。彼女のように本番まで強い意思を持って頑張りたい」と抱負を語る。さらに「そとばこまちの作品をご覧になったことのないお客様も多くいらっしゃると思うので、1人でも多くの方に気に入っていただけるように、また今までのお客様にも成長を見ていただきたい」と続ける。
福本は「最初は役どころを知らず、舞台に出させていただくということだけを聞いてすごい楽しみだったんですけど、まさかまさかの主演で……」と率直な思いを口にする。「新喜劇やライブのステージに立ったことはありますが、お芝居の舞台には立ったことがなかったので、今は不安やプレッシャーの方が大きくなっています」と緊張の面持ちを見せる。とはいえ気合いは十分の様子で「本番まで1カ月ちょっとありますし、今からいろいろ教えていただいて、いっぱい吸収して、私らしく力強い濃姫を演じられるよう一生懸命頑張りたいと思います」と結んだ。
田中は「芝居はグループ力。全員が一丸となって初めて生まれるパワーがあります。舞台上でそのパワーが爆発した時、舞台は本当にものすごいものになるので楽しみにしていただきたい」と呼びかけ、「お笑いの第一線で活躍されている方々と僕たちが一緒に芝居をすることでどんな化学反応が生まれるのか。僕自身とても楽しみです」と笑顔を見せた。
会見に“武将様”として出席した岩部は、自作のメロディに乗せて意気込みを述べる。「本能寺の炎が歴史を変えた 本能寺の炎が心を変えた」と歌い出し、最後に「損はさせまへん 本能寺の変」と韻を踏んで「決まりましたな」とニヤリ。しかし坂田が「タイトルは『のぶなが』なんですが、出番が……」とつぶやくと、岩部の顔色は一変。「主演と聞いておりますが? 後で詳しくお聞かせください」とすごむ岩部の姿に、会見場は大きな笑いに包まれた。
公演は11月11日から14日まで大阪・近鉄アート館にて上演される。
よしもと×そとばこまち「のぶなが」
2016年11月11日(金)~14日(月)
大阪府 近鉄アート館
作・演出:
出演:南園みちな、岩部彰(
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