オークラ「九条丸家の殺人事件」舞台挨拶は本編さながらのコメディ仕立て

「～崩壊シリーズ～『九条丸家の殺人事件』」が、本日4月8日に東京・俳優座劇場にて開幕する。それに先がけて、昨日4月7日にはマスコミ向けの舞台挨拶と公開稽古が行われた。

本作は2015年のイギリス、ローレンス・オリヴィエ賞にて最優秀コメディ賞を受賞した「THE PLAY THAT GOES WRONG」のストーリーと登場人物を、TV番組「ゴッドタン」や「ウレロ」シリーズの構成を手掛けるオークラが日本上演用に改めたもの。架空の劇団「荻窪遊々演劇社」が、さまざまなアクシデントに見舞われながらも殺人ミステリー劇の開幕初日を迎えるまでを描く。

舞台挨拶には出演者の山崎樹範、松下洸平、上地春奈、久保田秀敏、伊藤裕一、ラバーガールの大水洋介、シソンヌの長谷川忍、彩吹真央、梶原善が登壇。キャスト同士でツッコミを入れあうなど、和やかな雰囲気で進行した。山崎が「気持ちよく笑っていただいて、すっきりして帰っていただける舞台だと思います」と挨拶を始めると、続く松下は「ここ最近シリアスな演目が続いていたので、笑いについてたくさん考えさせられました」と神妙な面持ち。「自分たちが作ってきたことが、正しいか正しくないかはお客さん次第なんで……よろしくお願いします」と真面目な表情で意気込みを語った。

大水は「（Wキャストの）長谷川さんとは見た目とかもまったく違うので、この2人の違う感じも楽しんでほしいなというのもありつつ、最終的には『お前のほうがよかったよ』って言ってもらえるようにがんばりたい」と気合いを見せつつ、「長谷川さんがミスしてくれれば」と吐露して梶原を「いいコメントだ」と頷かせた。長谷川は、梶原にホコリを取ってもらったり付けられたり、ズボンを叩く音で邪魔される中、Wキャストについて「似てしまうのかなと思ったんですけど、意外とお互い違うアプローチになっているので、両方観に来ていただければ2回楽しめると思います」とアピールした。

梶原は「この俳優座という劇場で、新しい息吹としてシリーズ化して続いていけばいいなと思います。芸人さん周りの若干のキャストの変更はありで……」とコメントし、大水と長谷川からはクレームが。最後にオークラは、作品について「触れ込みとはまったく違って本当に流れがない」と苦笑いしながら説明。「目の前で起こる現象を笑ってもらえれば。期待しても中身はないですが、面白いと思います」と述べて挨拶を締めくくった。

「～崩壊シリーズ～『九条丸家の殺人事件』」は東京での上演を経て、愛知、大阪、福岡へと巡演する。大水と長谷川はWキャスト、それぞれの出演日は公式サイトで確認を。