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「アルカディア」開幕、「日本最高峰のメンバーが集結した舞台」と井上芳雄

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本日4月6日に、東京・Bunkamura シアターコクーンにて栗山民也演出の「アルカディア」が開幕する。

「アルカディア」は、1993年に英国ロイヤル・ナショナルシアターにて初演され、1995年にはブロードウェイにも進出した話題作。「コースト・オブ・ユートピア」など哲学的な作風で注目を集めるトム・ストッパードの戯曲で、英国の豪壮なカントリーハウスの居間を舞台に、19世紀のある3年間とそれから200年後の現代を描く。ある“謎の研究”をめぐり、実際には出会うはずのない過去と現代の人物たちがつながっていく、重層的な物語だ。

詩人・バイロンの研究家で現代に生きるバーナード役の堤真一は「膨大なセリフの多くは、哲学的であったり数学的な言葉なので、高尚で重苦しい文芸作品のように思われがちです。ところが、実はそういう学術的な言葉は本筋ではなく、軽やかでユーモラスに、登場人物たちの恋愛熱や研究への情熱が200年の時空を駆け巡ります」と作品の魅力を説明。現代のベストセラー作家・ハンナ役の寺島しのぶも「栗山さんが、『これは愛の話』と仰っていたように、劇中には色々な形の愛があり、ハンナもその中で成長していきます。劇中に生まれる変化を演じられるのは、とても楽しいこと」と出演の喜びを語る。

さらに今回、井上芳雄浦井健治がストレートプレイで初共演。井上は19世紀の家庭教師セプティマス役を、浦井は現代に生きる貴族の末裔で数理生物学を専攻するヴァレンタイン役を演じる。井上は「間違いなく、『日本最高峰のメンバーが集結した舞台』と言っても過言ではないです!」と語り、浦井も「栗山さんや皆さんとご一緒できる現場は、僕にはかけがえのない時間。そこから生まれる『熱』をお客様に感じていただけたら嬉しいですね」と意気込みを語っている。

堤真一コメント

膨大なセリフの多くは、哲学的であったり数学的な言葉なので、高尚で重苦しい文芸作品のように思われがちです。ところが、実はそういう学術的な言葉は本筋ではなく、軽やかでユーモラスに、登場人物たちの恋愛熱や研究への情熱が200年の時空を駆け巡ります。学術的な話が多いので、確かにセリフを喋る役者は大変(笑)。でも、そこで描かれている人間たちの姿をハッキリとお見せできれば、お客様により一層楽しんでいただけるはず。まずはその「人間ドラマ」に集中したいと思っています。

寺島しのぶコメント

ここに登場する人物は皆、研究なり恋愛なり、一つのことに「熱」を傾けている人たちです。私が演じる「ハンナ」も、19世紀の詩人バイロンの研究にエネルギーを燃やしていて、研究以外には全く無頓着。でも自分の研究への愛と情熱は誰にも負けない。そんな「熱」が伝えられれば、素晴らしい舞台になると思っています。栗山さんが、「これは愛の話」と仰っていたように、劇中には色々な形の愛があり、ハンナもその中で成長していきます。劇中に生まれる変化を演じられるのは、とても楽しいことですね。

井上芳雄コメント

ストッパードの伝説的な作品で、それを栗山民也さんの演出で、堤真一さん、寺島しのぶさんをはじめとする憧れの役者さんたちとご一緒できる! それだけで、台本を読む前に即答で出演を決めました。栗山さんの舵取りで、皆さんと一緒に掘り下げて行った稽古は、謎解きの面白さと演劇の喜びに溢れた現場でした。間違いなく、「日本最高峰のメンバーが集結した舞台」と言っても過言ではないです! ぜひ多くの方々に観に来ていただきたいですね。

浦井健治コメント

稽古初日の本読み後、思わずため息をつきながら、机に突っ伏してしまったんです(笑)。学術的な台詞が多いし、意味もよくわからないし……。それが、立ち稽古が進むにつれ、どんどん見えてくる景色も広がって、この戯曲の凄さや面白さを発見する毎日でした。栗山さんや皆さんとご一緒できる現場は、僕にはかけがえのない時間。そこから生まれる「熱」をお客様に感じていただけたら嬉しいですね。

「アルカディア」

2016年4月6日(水)~30日(土)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

2016年5月4日(水・祝)~8日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

作:トム・ストッパード
翻訳:小田島恒志
演出:栗山民也
出演:堤真一寺島しのぶ井上芳雄浦井健治安西慎太郎趣里初音映莉子山中崇、迫田孝也、塚本幸男春海四方神野三鈴

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