粟根まこと

ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.38 [バックナンバー]

和みと話題を提供する、粟根まことの気配り稽古着

面白Tシャツと変わらぬ毎日

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ステージで輝くアーティストたちの舞台裏での“素”の姿を見せてもらう企画、ステージナタリーのファッションコラム「ケイコレ」。この連載では、稽古に励むアーティストたちが、数日間にわたって自身の稽古着姿を披露する。

第38回には、劇団☆新感線の粟根まことが登場だ。劇団の中枢を担う存在である粟根は、奇抜な役から硬派な役まで硬軟織り交ぜて演じるアーティスト。特に劇団☆新感線の舞台では、粟根が姿を現すだけで「今回は何を見せてくれるの?」というファンの期待が、客席に満ちるのが感じられる。現在は、「2021年劇団☆新感線 41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』」の本番を目前に稽古中の粟根。 “狐晴明”と呼ばれる宮廷陰陽師・安倍晴明と、賀茂利風の体を乗っ取った九尾の妖狐との戦いが描かれる本作で、自身は晴明を庇護する藤原近頼を演じる。スタイル抜群の向井理や早乙女友貴を稽古場の“オシャレ番長”に挙げる一方で、自身は「オシャレには程遠い稽古着」だそうだが、その稽古着姿には周囲へのさりげない気遣いが見えた。

Day1

遊び心あるTシャツでモノトーンコーデ。

遊び心あるTシャツでモノトーンコーデ。

毎日オシャレには程遠い稽古着で過ごしております。この日はグラニフのヤッターマンコラボTシャツにadidasのパンツ。稽古パンツはadidasに決めております。できるだけシンプルなデザインで、金属やプラスチックのパーツのないもの。そして腰にはサポーター。稽古時はもちろん、本番時にも使用しています。

Day2

このTシャツを着た人が前から歩いてきたら、思わず会釈をしてしまいそう。和む。

このTシャツを着た人が前から歩いてきたら、思わず会釈をしてしまいそう。和む。

adidasの別のパンツに、面白フリーマーケットで購入したタイの日本語Tシャツ。綺麗な色とシンプルなメッセージが気に入っています。稽古着や楽屋着のTシャツは、何やら面白いTシャツを着るようにしています。ちょっと和むかもしれないし、話題が広がるかもしれないし。

Day3

全身ブラックのコーデにシューズのブランドロゴが映える。

全身ブラックのコーデにシューズのブランドロゴが映える。

また別のadidasのパンツに、Tシャツ工房・ekotさんのめんつゆTシャツ。稽古靴はここ10年ほどニューバランスに決めているのですが、最近新しいのを買ったのでおろしました。パンツはストレートのストーンとしたのが好きなのですが、これはタイトめ。なんで最近のパンツはタイトなのしかないんだろう。困る。

稽古着におけるこだわりは?

もう上に書いちゃっていますが、面白Tシャツにシンプルなadidasのパンツに軽いニューバランスのスリッポン。上着はなんでもいいです。とにかくシンプルで動きやすければなんでもいいんです。ただ、パーカはフードが邪魔なので着ません。なんでみんな着るんだろう。

「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?

向井理さんがオシャレです。しかもスタイルがメチャクチャいいから何を着ても似合うし。あと、早乙女友貴くんもスタイリッシュ。まあ、ゲストやダンサーの方々はみんなオシャレさんですね。劇団員やアクションの面々は、なんていうか、まあ、シンプルです。

いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?

ここで何か有名ブランドを挙げられればカッコいいんでしょうけどね、残念ながらないんですよ。憧れの稽古アイテムなんてありません。良さげなトレーニンググッズやストレッチグッズを買っても大体長続きしませんし。結局変わらぬ毎日です。

「2021年劇団☆新感線 41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』」で、特に注目してほしいのはどんなところ?

今作では陰陽師同士の術合戦が出てきます。私にもまだ全貌は見えておりませんが、おそらく照明や特殊効果で派手な舞台になると思います。1年半ぶりとなるフルスペック新感線なので、とにかく物量がスゴイです。キャストもスタッフも全力でブチかましていきますので、どうぞお楽しみに!

「2021年劇団☆新感線 41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』」ビジュアル

「2021年劇団☆新感線 41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』」ビジュアル

プロフィール

1964年、大阪府出身。第2劇場、ちゃかぽこ調書を経て1985年の「ヒデマロ2」より劇団☆新感線に参加。現在は劇団の中枢を担う存在に。イラストや文筆を得意とし、多彩なジャンルで活躍する。近年の劇団外の舞台に、「オリエント急行殺人事件」悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」NAPPOS PRODUCE「りぼん,うまれかわる」など。エッセイなども多数執筆する。

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