アーティストたちが稽古場での素顔とファッションをチラリとお見せする「ケイコレ」。この連載ではさまざまな俳優が、数日にわたって自身の稽古着をダイアリー形式で紹介する。彼らがひそかに憧れている稽古場のファッションリーダー、いつか使いたい稽古グッズ、作品の見どころについても聞く。
第9回に登場するのは、“笑いと泣きの王者”
Day1
「王将」は基本和装で稽古しておりまして、こだわりといいますか、帯は母親が横糸を紡いで織屋さんに織ってもらったもの。60年くらい前に作ったものらしく、何か気持ちが上がるというか、和装の稽古のときは今も活躍しております。
Day2
このところユニクロさんにお世話になっております。上下ユニクロです。このズボンは色違いを3本回して履いてます。なんか軽くていいんです。しかもお求めやすい! 大変ありがたい。
稽古着におけるこだわりは?
とにかくかさばらないもの。なので軽く薄めの生地のもの。荷物が嫌いなのでなるだけコンパクトにカバンに収まるものを選ぶ。
「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は?
山内圭哉くんかなあ。基本、黒でまとめていて、黒のパーカーやウィンドブレーカーを羽織り、下も黒の普通のジャージなんだけどなんかパンクな感じになるというか? 自分のスタイルにしてしまう感じがオシャレだと思います。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
ジャズシューズって言うんですか? 二十代の頃からいつか履いてみたいと思っておりました。シンプルで軽そうで。が、いまだに買ったことはありません。そして、この先もきっと履かないだろう。どないやねん! なんだか憧れの品なんです。
「王将」で特に注目してほしいのはどんなシーン?
やはり特設会場であることかなあ。
館内に劇場があるにも関わらず特設でやってしまうんです。うーん、なぜ? 自分たちも何でだかよくわかりません! ただ気になりますよね。何かオモロそうなことやってんだって。まあ、実際オモロイことやってますよ。寄ってみてください。
プロフィール
1968年、大阪府生まれ。俳優・演出家・脚本家。1993年、転球劇場を旗揚げし、2006年の解散まで座長を務める。近年は山内圭哉・長塚圭史・大堀こういちとのユニット・新ロイヤル大衆舎のほか、山内とのユニット・2Cheat、歌喜劇団・マサコの間男でも活動。近年の舞台出演作に「泣くロミオと怒るジュリエット」、「両国花錦闘士」、「デジタル劇場製作委員会PRESENTS 三密回避シチュエーションオムニバス舞台『デジタル博品館劇場』~なお、近づきたくても近づけない人々の悲喜交々~『言いたいことはそれだけか?』」など。7・8月に「ナゾドキシアター『アシタを忘れないで』」への出演が控えるほか、9月には「2Cheat5」を開催予定。
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ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.9 福田転球はジャズシューズに憧れる
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