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名勝負連発「ももクロ試練の七番勝負 episode.3」前半戦

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ももいろクローバーZが1月28日~2月3日の7日間にわたり、東京・東京キネマ倶楽部にて異業種ゲストとのトークバトルイベント「ももクロ試練の七番勝負 episode.3」を開催した。

ももクロがさまざまなジャンルのエキスパートとトークを交わし、グループとしての実力や結束力を高めるべく2011年にスタートしたこのイベント。3度目の開催となる今回も連日名勝負、名ドラマが生まれた。ナタリーでは全7日間の模様を前・後編に分けてレポートする。

第1戦「ももクロ VS. オカルト」

メンバー佐々木彩夏のインフルエンザによる欠場という波乱の幕開けとなった第1戦は、昨年の「episode.2」にも参加した超常現象のスペシャリスト・矢追純一と、手相芸人として大人気の島田秀平がゲスト。ももクロはファンの不安をよそに、あーりんのお面を付けた謎の人物を加えた5人で登場し、景気付けの1曲「黒い週末」を披露した。お面を付けた謎の人物はメンバーの誰よりもキレのあるダンスを見せ、会場に集まった観客と全国の映画館でライブビューイング観戦するファンは驚愕。その正体はももクロの振り付けの先生である石川ゆみで、彼女は「島田秀平に手相を見てもらう」という条件でパフォーマンスに参加したという。

トークバトル前半は、2013年最新のUFO&UMA情報を引っさげ登壇した矢追純一の独壇場。前回のあまりの好評ぶりに「続きはepisode.3で」と話したステージ上での約束を果たした格好だ。矢追はスカイフィッシュやフライングヒューマノイド、ビッグフット、チュパカブラ、ツチノコといった未確認生物を独特の呑気なたたずまいで次々と紹介し、メンバーと観客の度肝を抜いた。そして後半は島田がメンバー5人の手相をもとにそれぞれの個性をあぶり出した。メンバー1の「腹黒・銭ゲバ・ナルシスト」と診断された玉井詩織は自らのキャッチフレーズでもある“みんなの妹”キャラ剥奪の危機に。勝負を見守る「見届け人」として参加した山里亮太(南海キャンディーズ)も「それただの『ナニワ金融道』の悪いキャラじゃない!」と鋭いツッコミを入れた。また「この人がいなくなるとグループが空中分解するかもしれない」というももクロ1のムードメーカーと診断された有安杏果は、観客の温かい拍手も相まって思わず目に涙を浮かべてしまう。現在喉の治療のため声を出すことができない有安はスケッチブックを使った筆談で感謝の思いを伝えた。

島田によるとメンバーの手相は5人ともまれに見る「面白い線のオンパレード」で、いずれもアイドル、芸能人としての資質を備えたものだという。中でもリーダー百田夏菜子の手相は「これまで2万人ぐらい見てきたけど、初めて見るありえない手相」で、無限の可能性を秘めた天下取りの相「ますかけ線」であることを明かした。島田は最後に姓名判断で「ももいろクローバーZ」の2011~2020年を占った結果を報告。2011年は「別れの年」、2012年は「スタートの年」、2013年は「“人”を大事にする年」と1年ごとの診断結果を伝え、2020年の「集大成の年」へ向けてアドバイスした。約2時間のトークを終えるとゲストは「合格」「不合格」の2択でメンバーを評価するのが「七番勝負」お決まりのシステム。矢追&島田は「合格」を上げ、ももクロは幸先よいスタートを切った。

第2戦「ももクロ VS. リアクション」

あーりんも復活し晴れて5人での登場となった第2戦は、リアクション芸人のトップランナー・ダチョウ倶楽部が参戦した。テレビ出演時やライブ会場などでしばしばダチョウのお家芸「どうぞどうぞ」を雑にコピーしているももクロにとって、ある意味因縁のカードだ。ダチョウの3人は登場するなり、おなじみの「ヤー!」「くるりんぱ」「汚れでごめーんね」を畳みかけて観客の心を鷲掴み。ももクロファンであふれかえるアウェイの会場を一気にホームへと変えた。

トークが始まると、ダチョウの3人はさまざまな持ち芸を実際に披露しながら「集団芸」「リアクション芸」を懇切丁寧にレクチャー。「どうぞどうぞ」が生まれたきっかけや、ももクロの舞台演出を務める佐々木敦規が関わったお笑い界の伝説的名シーン「バスアップダウンクイズ」などの貴重なエピソードも明かされた。また、ももクロは自ら考案した集団芸を評価してもらうべく「どうぞどうぞ」「あーりんオエー」「どら焼き」と3本の持ちネタを披露。粗すぎるネタに眉をしかめるダチョウの3人だったが、ネタ終わりに差し込まれるドヤ顔のポーズ「ハイ! どうだどうだ」には「じわじわくる」「ボディブローだな」と本筋と関係なく好評価を与えた。

上島竜兵がメンバー5人からのビンタを“テイスティング”する「利きビンタ」などを挟みつつ、後半はリアクション芸の実践コーナーへ。ここまでダチョウからの具体的なアドバイスを受けてきたももクロの5人は「ワサビ寿司」「熱々おでん」といった定番のリアクションネタに挑んだ。そして最後のコーナー「名人芸を見てみよう」では上島がドライアイスを食べて口から冷気を吐く体を張った芸を披露。さらには定番アイテム「熱湯風呂」がステージ上に運び込まれ、ダチョウの3人は「どんな番組でもこんなフルコースはないよ」とボヤきながらも用意周到に着込んだ黒ビキニで、見事なチームワークによる熱湯風呂リアクションのフルセットを展開した。これを見ていた玉井は突然自ら名乗り出て、Tシャツ姿のまま熱湯風呂へ。ダチョウゆずりの前フリ「押すなよ、絶対押すなよ!」で見事なダイブを決めた。さらには見届け人の山里までもが流れに巻き込まれ熱湯の餌食に。芸人顔負けの体当たり芸とステージ度胸で、ももクロは見事2連勝となった。

第3戦「ももクロ VS. 教育」

第3戦のゲストは「尾木ママ」として知られる教育評論家の尾木直樹。この日のももクロはテーマの「教育」を受けてセーラー服で登場した。5人を生徒に「教育とはなにか?」「学校とはなにか?」というテーマで尾木ママの”授業”が進む。

珍しく真面目なトーンで進行するかと思いきや、尾木ママからの「有名大学の人でも就職が厳しくなった。それでも就職できたのはどういう人?」という質問に対し、高城が「コネ!」と即答し観客の爆笑を誘うシーンも。またクラスという設定のもと、川上アキラマネージャーがももクロの“担任”となって展開された「ココが変だよ!川上学級」のコーナーでは、メンバー5人は「すぐ怒る」「人のせいにする」「自分勝手」などマネージャーへの日頃の不満をホワイトボードに列記した。それを見て「きっとみんなと同じ、子供の世界に住んでるんだと思うわ!」と語る尾木ママに対し、百田は「私たちが大人の立場になって、空気を読んで受け止めてるんです」と切り返す。すると尾木ママは「そうやってあなたたちも(川上マネージャーを)鍛えてあげてるんだわー」と双方の関係性を説いた。

すべての授業を終え、佐々木は「そんなに私たち一生懸命やってるっていう意識はないんです。ただ『もっとできるだろ』って思ってると思うし、ホントにまだもっと磨けるところもあると思う。だからもっともっと一生懸命を届けて、もっともっと日本が一生懸命であふれればいいなって思いました」と感想を述べた。

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