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安室奈美恵20年分ヒット&レア曲連発、笑顔のドーム公演

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安室奈美恵のデビュー20周年を記念した全国ドームツアー「namie amuro 5大ドームTOUR 2012 ~20th Anniversary Best~」が、12月20、21日の東京ドーム公演でファイナルを迎えた。

20日、21日ともに、開演前から自然と「奈美恵」コールが巻き起こる場内。大きな期待感が渦巻く中、客電が消えるとオープニングVTRが始まった。VTRは、美術館の警備員が夜にひとり巡回を行っていると、絵画が全て安室の歴代アーティスト写真に変わっていたという内容。そして「NAMIE AMURO 1992-2012」という文字に続いて、20周年の祝祭開始を告げる30秒のカウントダウンがスタートした。

カウントが0になった瞬間、大きな爆発とともに始まった1曲目は、安室のブレイクのきっかけになった「Body Feels EXIT」。5万人のオーディエンスは、その選曲や、ドームのステージに立つ安室の姿に悲鳴のような大歓声を上げて盛り上がる。その後安室は1997年発表の「How to be a Girl」で男性ダンサーと気だるく絡み、「Hot Girls」で同曲のビデオクリップと同じように女性ダンサーを率いながらランウェイを歩いてセンターステージへ進んでいった。続く「NAKED」ではレーザーがドーム内を飛び交い、攻撃的な楽曲の世界観を飾る。こうして最初のブロックは、近年の安室のライブスタイルを反映した、クールなダンスチューンをストイックに畳みかける展開となった。

この雰囲気から一転して、温かなムードに包まれたのは「Get Myself Back」。ステージ上手側に現れた安室は、先程までの「a walk in the park」のビデオクリップを彷彿とさせるおだんごヘアからウエーブのかかった髪を下ろし、ベビーピンクのフリルワンピースに着替えていた。このキュートなファッションと安室の見せる朗らかな笑顔に、客席のあちこちから「カワイイー!!」という声が飛ぶ。安室はマイクを客席に向けて「オオーオオー」というコーラス部分を歌ってとアピールし、この日最初の大合唱が生まれた。

その後はメインステージにて「GIRL TALK」「NEW LOOK」とガーリーな楽曲が続く。最新アルバム「Uncontrolled」に収録された新曲でライブ初披露となる「In The Spotlight(TOKYO)」では、グッズにもなっている金色のポンポンを使って踊り、途中「♪C'mon Tokyo」という歌詞の部分では「トーキョードーム!!」と渾身のシャウトを響かせた。また「Fight Together」は、発表当時アニメ「ONE PIECE」のオープニングテーマとしてオンエアされた縁から、同アニメと完全コラボのオリジナルアニメがスクリーンにて上映され、ステージの安室を追うカメラモニタにも「WANTED」という枠が付けられた。

いったん安室の姿が消えたステージでは、1995~2000年のビデオクリップを組み合わせたVTRが始まる。これらは全て小室哲哉がプロデュースを手がけた楽曲で、TKサウンドを想起させるシンセトラックも流れ、ここから始まる新パートの内容を示していた。そして「You′re my sunshine」から「Don′t wanna cry」「RESPECT the POWER OF LOVE」「NEVER END」「a walk in the park」「SWEET 19 BLUES」と大ヒット曲の応酬へ。場内は1曲ごとに大きな盛り上がりに包まれ、安室も満面の笑みを浮かべながら懐かしいナンバーを噛み締めるように歌う。「Don′t wanna cry」の「♪会いたい人がいる」というフレーズを歌う際には客席をぐるっと1周指差したり、「NEVER END」で観客と交互にサビを歌ったりと、一体感を高める感動のパフォーマンスが続く。

また「a walk in the park」では、15年前の東京ドームライブで行った同曲のパフォーマンス映像が現在の安室の姿と並んでスクリーンに映し出され、それと全く同じ動きを再現するという遊び心あふれる演出も。ステージ上を走るタイミングから、髪をかき上げる仕草、歌詞を忘れてはにかむ表情まで、15年前の自分の“モノマネ”をする安室に温かい笑いと拍手が送られた。このパートのラスト「SWEET 19 BLUES」は、歴代ライブの同曲の歌唱シーンをバックに映しながら熱唱。号泣しながら歌った1996年の「AMURO NAMIE FIRST ANNIVERSARY」、シングル曲ばかりを披露した「namie amuro SO CRAZY tour featuring BEST singles 2003-2004」など思い出の映像からは、常にシーンのトップを走り続ける彼女の20年の月日が伺えた。

静かなバラードナンバー「Love Story」では、メインステージに白い樹木のセットが出現し、ポニーテールに黒のロングドレスとまた雰囲気を変えた安室が登場。ステージ背面には香里奈と田中圭が出演する撮り下ろしのラブストーリーも映し出され、観客は楽曲の世界観にどっぷりと浸っていた。この衣装とセットは1曲のみで終わり、次の「Damage」から本編最後のブロックに突入。セットが替わって再び安室とダンサーによる激しいダンスステージが繰り広げられる。「Break It」の大サビで銀テープが噴射され、「Chase the Chance」で安室とオーディエンスが交互に叫び合うなど、会場のボルテージは急上昇。ラストの「Let′s Go」でも安室は踊り続け、大サビにかけて「Let′s Go」というタイトルフレーズを歌うたびにステージでは爆発の特効が打ち上がる。そして最後に一番大きな爆発が届けられたところでライブ本編は幕を閉じた。

しばらくしてアンコールを求める声に応え、場内のスクリーンに中継で舞台裏の安室の姿が映し出された。彼女はフキダシのパネルを顔の近くに掲げて、文字で観客とのコミュニケーションを始めた。21日公演では「アンコールありがとう!」「MCなくてごめんね」「懐かしい曲いくよ!」というパネルを出し、客席が沸き立つ最中始まったのは1995年発売の「TRY ME ~私を信じて~」。さらに同年発表の「太陽のSEASON」、1993年に発売したSUPER MONKEY'S 4名義でのデビュー曲「愛してマスカット」と、初期の楽曲を振り付きで歌った。

レアなパフォーマンスのあとは、「Baby Don't Cry」でオーディエンスと安室の歌のかけ合いがこだまし、再び感動的な空気に。そのムードを保ったまま始まった最大のヒット曲「CAN YOU CELEBRATE?」でも「♪ラララ」の大合唱が巻き起こり、安室も絶えず笑顔をファンに向けていた。アンコールの最後に選ばれた曲は「Say the word」。強く前向きな女性像を歌ったこの曲は、安室本人が作詞を手がけ、発表以来ライブアンセムとしてファンに親しまれている。安室がセンターステージの一番前に立って「♪この場所から未来へ」と最後のフレーズを歌い切ると、5万人から惜しみない拍手が沸き起こった。

安室は最後に唯一のMCを行い、「今日は来てくれてありがとうございました。とってもとっても素敵な20周年になりました。また、これからもがんばるので応援してください」と恥ずかしそうに話す。そしてアリーナ公演やホール公演と同じように「また遊びに来てね! バイバーイ!」と叫び、投げキッスをしてステージをあとにした。

全国5カ所8公演を実施した今回のドームツアーは約34万人を動員。安室は2013年2月から4月にかけて台湾、香港、シンガポールを回るアジアツアーを開催する。なおWOWOWライブでは、このドームツアーから12月1、2日に行われた大阪・京セラドーム大阪公演の模様を12月23日(日・祝)21:00よりオンエアする。

namie amuro 5大ドームTOUR 2012 ~20th Anniversary Best~
2012年12月20・21日 東京ドーム セットリスト

01. Body Feels EXIT
02. How to be a Girl
03. Hot Girls
04. NAKED
05. Sit! Stay! Wait! Down!
06. Get Myself Back
07. GIRL TALK
08. NEW LOOK
09. Go Round
10. In The Spotlight(TOKYO)
11. Fight Together
12. You′re my sunshine
13. Don′t wanna cry
14. RESPECT the POWER OF LOVE
15. NEVER END
16. a walk in the park
17. SWEET 19 BLUES
18. Love Story
19. Damage
20. Break It
21. YEAH-OH
22. Chase the Chance
23. Let′s Go
<アンコール>
24. TRY ME ~私を信じて~
25. 太陽のSEASON
26. 愛してマスカット
27. Baby Don't Cry
28. CAN YOU CELEBRATE?
29. ONLY YOU
30. Say the word

namie amuro ASIA TOUR 2013

2013年2月23日(土)台湾 台北アリーナ
2013年3月16日(土)香港 AsiaWorld-Expo
2013年4月27日(土)シンガポール Singapore Indoor Stadium

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