ライブのオープニングは昨年11月にリリースしたシングル「スターライトパレード」が飾り、会場全体をあっという間に“セカオワワールド”に引き込む。この日も総合演出は藤崎彩織(Piano)が手がけており、Zeppの場内を幻想的な照明と世界観で彩った。
そしてステージ上の4人は楽しそうに「虹色の戦争」「天使と悪魔」「ファンタジー」といったライブの定番曲を次々に演奏していく。その様子に、フロアを埋めたオーディエンスはときにジャンプで、ときにクラップで応え、一体感を作り出していった。
ライブ中盤では、深瀬慧(Vo, G)と中島真一(G, Sound Produce)が昔「ラップの曲とか作りたいよね」と話して作り上げたという「Love the warz」や、中島の優しい歌声が聴けるソロ曲「TONIGHT」など、バラエティ豊かなセットリストを展開。さらに、バンドネオンのようなぬくもりある音色が耳に残る新曲「生物学的幻想曲」も演奏し、バンドの新境地を覗かせた。
本編は、深瀬の「そろそろアッパーなやつを演ろうかと」という言葉どおり「yume」で終わりへと続く。最後の「青い太陽」では、LOVE(DJ)のプレイが激しさを増し、観客からはシンガロングが響いた。
さらにアンコールでは、ニューシングル「眠り姫」をプレゼント。この曲では特殊効果でしゃぼん玉が噴き出し、フロアをハッピーな空気で満たす。そしてラストナンバーとして届けられたのは、名曲「インスタントラジオ」。4人の全身全霊のパフォーマンスと観客の熱狂、最後に飛び出した特効の銀テープまでを含めて、全てがこのステージのスペシャル感を支える“演出”となった。
SEKAI NO OWARIはこのあと、5月30日にニューシングル「眠り姫」をリリース。7月からは全25公演のワンマンツアー「HALL TOUR 2012『Entertainment』」に乗り出す。
SEKAI NO OWARI「ZEPP TOUR 2012『Entertainment』」
2012年5月11日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト
01. スターライトパレード
02. 虹色の戦争
03. 天使と悪魔
04. ファンタジー
05. 不死鳥
06. 死の魔法
07. Love the warz
08. 世界平和
09. Never Ending World
10. TONIGHT(中島ソロ / アコースティックバージョン)
11. 白昼の夢
12. 生物学的幻想曲
13. 花鳥風月
14. 幻の命
15. yume
16. 青い太陽
<ENCORE>
17. 眠り姫
18. インスタントラジオ
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