3月3日、福島県立原町高等学校にてTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」の特別企画「SCHOOL OF LOCK!×
原町高校の生徒たちは、東日本大震災に伴う福島第一原発事故後、本校に登校することが許可されなくなり、県内外への転校や振替登校によって全国各地へバラバラになってしまった。そこで今回は、本来一緒に原町高校で卒業式を迎えるはずだった3年生を集めて、ともに新たな門出を祝う“もうひとつの卒業式”という趣旨でイベントを実施。会場には、青森、宮城、埼玉、千葉など遠方から駆けつけた友達との1年ぶりの再会に、大はしゃぎする生徒たちの姿が見られた。
イベント本編では、「SCHOOL OF LOCK!」と高橋優から生徒へ“もうひとつの卒業式証書”が授与されたあと、ライブがスタート。高橋は生徒たちとわずか2~3メートルの距離で、アコースティックギターを弾きながら6曲を熱唱した。生徒たちはその姿を胸に焼き付けるようにじっと見つめ、彼の歌に聴き入っていた。
式の最後には、このイベントの実行委員長である卒業生代表から「卒業生の言葉」が涙ながらに伝えられ、一同が大きな感動に包まれた。
高橋優 コメント
番組を通じてこの卒業ライブをずっとやりたいと思っていたので、やっとできてうれしい。卒業生たちが久しぶりに再会して喜んでいる姿を見ることができて良かったです。(ライブ中に)目の前で真剣に聴いてくれている子の顔に、自分はここで歌っていいんだ、と励まされながら歌っていました。今日、この場にいられることが光栄です。
原町高校卒業生代表「卒業生の言葉」(抜粋)
3年前の入学式が昨日のことのよう。みんなで過ごした何気ない学校生活が今は宝物のように感じます。
本当に、なんで震災なんて起こっちゃったんだろう。去年の10月に学校(原町高校)が再開したけれど、戻ってきたみんなと撮ったクラス写真を見て、なんでこんなに少ないんだろう、みんないないんだろう、と、涙が止まりませんでした。
今日、みんなが久しぶりの友達に会って喜んでいるところを見て、今回の企画をやって本当に良かったと思いました。またみんなと集まれてうれしいです。
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高橋優、震災で友達と別れた福島高校生へ特別卒業ライブ http://t.co/ICeos1xP